小説家になろうと私の話。
それからしばらくボイスロイドで動画を作ってのだけれど、突然PCがぶっ壊れた。
動画作成した人にはわかると思うのだけど動画編集するPCには結構スペックが求められる。その頃の私は奨学金の返済などでお金がなかったのでいいスペックのPCを修理したり新しく買い換えることができなかった。
とりあえず安いPCを買ってみたもののとても遅くて動画編集することができなかった。なので動画投稿もやめてしまった。それと同時にニコニコ動画にもさめてしまった。
ちょうどその頃、異世界ブーム言わんばかりに本屋に行くとなろう系と呼ばれる作品が棚に並び始めた。
ニコニコ動画から離れた私はその代わりに安上がりの読書をすることを選んだ。そのため、頻繁に本屋へ行っていた。いくたびにどんどん増えていくライトノベルの棚が増えていた。
その様子に興味を持った。そして小説家になろうに引き寄せられユーザー登録することになった。最初は登録することなく読んでいたが、登録したら使える機能もあるということで最終的には登録した。
結局なところ私が小説家になろうに登録したのは2017年。実は登録したては今の名前ではなかったけど、何回か名前を変えて最終的に夕月悠里と名乗るようになった。
最初は作者ではなくて読者として活動していた。登録してから貪るようにして色々な作品を読んだ。ランキングからどんどん作品を読んでいった。
寝食以外はほとんどなろうに費やしていたのだと思う。当時の日記を読み返したら一日百万文字くらい読んでいたようだ。
そんな読み専だった私が、もう一度作品を書こうと思ったきっかけはある作品に出会ったこと。
それは本好きの下剋上という作品。いろんなところで発言しているけど一番好きな作品。何度も読んで書籍も買ったそれでもたまに読み返す。基本的に本は一度しか読まない自分の例外的存在。何度泣いたかわからない。何度読み返しても新しい発見がある。ほんとに好きだ。
何度目か読み返して唐突にある衝動が湧きあがった。
物語を書こう。私もこんな話を書きたいと思ったのだ。
もっと早く小説家になろうにいたら良かったかなと思ったけど、これまでの経験が後々必要なのでこれでよかったんだと思う。