小説投稿サイトは死にやすいという話。
私が小説投稿サイトを調べ尽くしてしばらく経った頃。
マグネットがギブアップ宣言を出した。
【「MAGNET MACROLINK」の運営方針は、自由投稿を重視した「運営による干渉を最小限に抑える方針」へと変更いたします。】
これまで公式連載をウリにしたシステムを作ってグッズやメディアミックスなど行っていたが、売り上げが伸びず資金がなくなった。
【今後は初心に戻り、皆様が使いやすい、交流しやすいサイト作りを中心に社員一同努力してまいります。】
という言葉でお知らせは締めくくられてはいるものの、事実上の放置になっている。
サイトの更新がなくなったし不具合も修正されないままとなった。もはや死んでないだけになってしまった。
人はまだいるけど、管理放棄されたサイトはセキュリティも怪しくなるので徐々に人が減っていっている。
運営がサイトを更新しなくなればその時点でサービスとしては不安定になる。サービスは生き物と同じように時代に合わせて変えていく必要がある。
技術は古くなり、次第に合わなくなりセキュリティの問題も発生しやすくなる。ブラウザのアップデートで動いていたものが動かなくなることもしばしばである。
フラッシュやIEの終了が良い例だと思う。多分全盛期には誰も終了することなんて思わなかったと思う。ガラケーだってケータイ小説だってそう。トレンドは一過性の物でしかなく、何でも古くなっていく。
技術が進化していくのに合わせてサイトも更新して行かないと古い技術と同時に成り立たなくなる。運営が諦めた時点でそこであとは死んでいくだけなのだ。
マグネットの更新停止から少したって、今度はセルバンテスが閉鎖されることになった。こちらは延命はされず、さっさと見切りをつけて閉鎖されることになった。ある意味潔いのか、一年という短い期間で閉鎖されることになった。
エッセイを更新していたサイトが二つともダメになったので、私はなろうに戻っていった。
そして小説投稿サイトについて考えてみた。なんでみんな作るけどうまくいかないのだろうか。
人を集めるのはそんなに難しいのだろうか、機能を作るのは難しいのだろうか。
その頃の私はどうやって作るのかわからなかったし、色々な投稿サイトを見ていても、どれくらい難しいことをしているのかわからなかった。
遠くから眺めているだけだと簡単なようにも難しいようにも見えた。
なので自分でもどのくらいハードルが高いことなのか知るために小説投稿サイトを作ることにした。
やっぱりやってみないとわからないことは多い。小説もそう。書くのは大変。
まずやってみる。それは大事。