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魔物使いのバート  作者: カケル
2/7

第1話

「魔王なんて、本当に居るのかな?

俺、お前とこんなに仲良くしてるのにさ」

少年は足元のそれに話しかける。プルプルとしたボディーは何の音も出さず、ただ、プルプルしているだけである。

「そうか、お前も見たことないよな。でも、こんなに人間と仲良くなれるモンスターがいるんだから、もしかしたら、魔王もそんなに悪い奴じゃないのかもな」

少年はプルプルしたものに触れる。プルンと弾む。


「モンスターだ!逃げろ!」

夜中に少年は叩き起こされた。

外は昼間のように明るく、そして熱かった。

いろいろな記憶が、思い出が赤く塗りつぶされていく。

「まさか、こんな辺境のところまで魔王軍が攻めてくるだなんて」

隣の家のおじさんがそう呟きながら逃げていた。

最近、活発化させている魔王軍の侵攻はとどまるところを知らなかった。

そして、その魔の手はこの辺境の町にまで届いていた。

「お前、モンスターと仲良かっただろ。どうにかしろよ」

などと罵声を浴びせられていたが、どんなに話しかけても全く通じなかった。

緊張からなのか、何なのかはわからない。

こうして、町はなすすべもなく滅ぼされ、少年は逃げるようにしてその場を後にした。

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