表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/87

美香との出会い

「は~い、物凄く大きな声だったけど

何か用?」

ジルがまりと美香の方を見る。


「げっ!僕、用事思い出しちゃった!

帰る...」

まりがジルのしっぽを掴む。

「いつも、しっぽ掴むけど、

結構痛いんだからねっ!!」

「逃げるから、いけないんでしょうがっ!」


「何で呼び出されたか、

分かってるわよね?」

「う、うん」


「美香をこの世界に連れて来てくれたのは

感謝するわ。でもミリカの記憶、

戻さなかったわね?」


「それが、知らない世界でやって行くのに

どれだけ淋しくて、大変か分かる?」


「だって!トト様の用事も、忙しくて...」

「なら、トト様に伝えなさい。

部下のミスは、主のミスだって」


「そ、そんな~」

ジルの耳が垂れ、項垂れている。


「まり、こっちでも、全然変わってない。

あんまり言うと、ジル君可哀想だよ」

「美香~」

ジルが美香の後ろに隠れる。

「美香、あんまり、甘やかさないっ!」

美香は、いつもまりの事を許してくれ、

フォローしてくれる寛容な人柄だった。


コン、コン、コン。

「ねーさん、ルーファス王子、帰るから

伝えといてくれって」

ロイが、部屋にやってくる。


ジルが、助かった~と思いながら

帰って行く。


「どうぞ、入って」

「あれっ、お友達?」

「ミリカさんって言うの、宜しくね」

「初めまして、宜しくお願い致します」

美香が、微笑む。


「よ、宜しくお願い致しますっ!」

ロイの顔が真っ赤になっている。


おや、落ちたか?


「じゃ、じゃあ、ミリカさん、ごゆっくり」

ロイが、ギクシャクして部屋を出て行く。


「弟?」

「そうなの、イケメンでしょ?

結構口うるさいけど、いい子なのよ」

「こっちの人って、なんかイケメン多いよね。

私達の顔だって、なんか人形みたいだし、

違和感、半端ないわ」

「ほんとだよね」


「それにしても、美香どうして

こっち来ちゃったの?」

「それがさ、まりが車にぶつかった後

私焦っちゃって、車来てるの気が付かなくて、

目が覚めたら、ここにいたってわけ」


「私のせいだね...」

「いいんだよ。もう済んだ事だし、

運命だったのかも。それに、まりにも

会えたしね」

「美香~」


美香が言うには、

ミリカ・ロイヤルフラシンス・アドヴァンス

という名で、アドヴァンス商会という

貿易をしているらしい。


「知ってる。お母様もひいきにしてるみたい」

「そうなんだ、結構大きいみたいよ」


「そうそう、目が覚めた日もさ、

いきなり王子の誕生日とかで、訳も分からず

出席させらせてさ~」


「美香もいたの?」

「困ったの、なんのって。父が張り切り

まくっちゃって、隣の家には、負けられない

とか、なんとかでさ」

「どういう、意味?」

「さぁ、来たばっかりだし、よく分かんない。

見得の張り合い的な?」


「私も、いたんだよ」

「まさかさ、王子に啖呵きってた人って

まり?大きな声だったし、

会場ざわついてたからね」


「そうだよ。ついね....」

「ここにも、まりみたいな奴いるんだって。

ちょっと、嬉しかったのよ。

まさか本人だったとはね」


「うけるね、それきっかけで、婚約したんだ」

「ルーファスがしつこくてさ。

しょうがなくだよ....」

「よく言うよ。あんなド級クラスの

イケメンつかまえといて。

遠目からしか見てないけど眩しかったわ~」


「私の事はいいの。それより何か

困ってる事ない?」

「う~ん、強いて言うなら、タピオカが

飲めない事?」

「何それ、うっすい悩み!」

「いやいや、私にとっては、死活問題です」

「じゃあさ、作っちゃいますか!」

「いいね~。それでさ、上手く行ったら

アドヴァンス商会で売りに出すか!」


この事が後に、とんでもない

事件が起ころうとは、

知るよしもなかったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ