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最弱職でも魔王討伐  作者: じゅげむ〆
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仲間募集

「異世界転生?」

「はい、伊藤蓮様あなたはこれから異世界に転生し、使命を果たしてもらいます。」

「まて、その前にあんたは誰だ!話はそれからだ。」

「分かりました。地球を担当している、女神アースと申します。」


女神アース?そのままだな。 それに女神に異世界転生ってラノベの王道展開すぎるだろ。 だがここは落ち着いて冷静に。


「女神アースか、分かった。 それで俺は何をすればいいんだ?」

「先程も言いましたがまず伊藤蓮様には異世界に転生していただきます。」

「異世界転生ね。それで、魔王を倒せとかか?」

「はい、そうです。」


やはり来たか魔王討伐。異世界転生の時は絶対と言っていいほど魔王がいるんだ。そんでもってそれを倒せば生き返れるとかそんな感じだろ。


「魔王を倒せば生き返れるのか?」

「いいえ、あなたは既に死んでいます。生き返ることは出来ません」

「は?」

「生き返らないって?」

「はい、生き返ることは出来ません。」


生き返れないって、じゃあ何のために魔王を倒すんだよ。まさか人々のためとかいうんじゃないだろうな。

いや、さっきからこの女神の対応見てると、言うような気がしてきた。 試してみるか。


「ふざけんな!生き返らないんなら何のために魔王を倒すんだよ!」

「それは、人々の笑顔のためです。」


やっぱり言ったー! なんだこの女神、俺のことをまるで駒にしか思ってないような言い方だ。


「なんだよそれ!俺にメリットがねぇじゃねーか!」

「まぁ、転生すれば嫌でも魔王を討伐する気になりますよ」

「なる訳ねーだろ!何言ってやがんだ!」


本当に何を言ってるんだこいつは。何のメリットもないのになぜ魔王を討伐しなければいけないんだ。


「それでは、異世界への転生を開始します。」

「は? おいちょっと待て!」

「あなたに神のご加護があらんことを」

「おいーー!」



「イテテテ。、ここは、どこだ?」


目を覚ますと、見知らぬ場所に居た。 そこは、和風の建物がいくつも立ち並ぶ江戸時代のようなところだった。


「ここが、異世界? にしては 、和風だな。」


異世界って言うと中世のような感じを想像してたからビックリした。 それに、話を聞いていると言葉も日本語みたいだ。


「とりあえず歩くか」


俺は少し町を歩くことにした。 周りを見ると、人間だけじゃなく妖怪みたいな奴も出歩いてる。 どうやら俺は本当に異世界に飛ばされたらしい。 それにしてもあの女神、いきなり異世界に飛ばしやがって、しかも最後、女神のくせに「神のご加護があらんことを」とか言ってたな。 クソなんか腹が立ってきた。


「ちょっとそこの変わった服の人」

「ん?俺か?」

「あんた以外に誰がおるんじゃ。それよりあんた、占ってやろう。」


なんだ、占い屋のおばさんか。 てっきりよくある力を授けてくれる人かと思った。 期待して損したな。


「悪い金は持ってないんだ」

「金などいらん、ワシが自分から占うんじゃからな」

「無料ならまぁ」


正直、占いは信じてはいないが無料なら受けてやるか。


「ふむ、あんた何者かに魔王を討伐することを頼まれておるな」

「え?なんで分かったんだ?」


信じられない。なぜそんなことがわかるんだ。


「魔王を討伐するならまず冒険者ギルドに登録した方がよい。どちみち金も無いのならクエストを受けるしか無いからの。ギルドはあったの角を曲がったところにあるぞ」

「あ、あぁ、ありがとう。」


なんてこった。占いってあんなにあたるものなのか。

なんてやつだ。 まぁギルドの場所を教えてくれたのは助かった。魔王討伐をする気は無いが、金がないからな。


「ここがギルドか」


俺はギルドの受付の前まで来た。どうやらギルドの登録手続をする必要があるらしい。


「では、能力値を図りますね、この能力値によってあなたの職業が決まります。」


なるほどここで俺のとんでもない能力値が出て一気に無双するわけか。


「はい、結果が出ましたよ。伊藤蓮?様ですね。蓮様の能力値は、」


ゴクリ


「平凡ですね」

「え?」

「攻撃力・防御力・魔力・体力・頭脳、全ての値が平均より少し下ですね。」

「そんな…俺の異世界ライフが…」


嘘だろ、そんなことあるか?全ての能力が平均以下って、そんなの魔王討伐どころか普通に稼ぐのも難しいじゃないか。


「この能力値だと最弱職の「ハンター」しか選択肢がないですがどうしますか?」

「はい…それでお願いします。」

「了解致しました。伊藤蓮様。職業 ハンター LV1で登録完了致しました。 もしよかったらパーティを組んだらどうですか?その方が効率よく経験値を稼げますよ。」

「ありがとうございます。参考にします。」


パーティか、最弱職の俺が応募したところでどうせ誰も入ってこないだろうけど、一応申請だけでも出しとくか。



三日後


はぁ…何とか三日間耐えた…。パーティ申請を出してから三日未だに誰も訪れない。やはり俺が最弱職だからか。 どうすればいいんだ…。


「あの、あなたが蓮さんですか?」

「はい、そうですけど」

「その、もしよければ私をパーティに加えてくれませんか?」

「え?」

最後まで見ていただきありがとうございます^ ^

楽しんで見ていただけたら幸いです。

少しだけネタバレすると、パーティに加えて欲しいと言った人はこの物語のヒロインです。

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