猫とTVの話
※写真追加しました。表示にご注意ください。
リズはTVが大好きでよく画面を熱心に眺めている。パトラも時折TVを見て反応する事はあるが、興味を引かれるのはほんの一時だし、毎度の事でもない。こんなにTVに熱心に反応するのはリズくらいなものだ。
ニュースの時には翻る原稿を押さえようとしてみたり、天気予報のキャスターの持つ指示棒に飛びついてみたりもするが、特に好みなのは動物番組だ。始まるとTVの真ん前に陣取ってかぶり付きで見物し、空を舞う鳥が画面に迫る姿に避けようとしてTV台から落ちてみたり、近付いてきた魚を捕まえようと画面に手を出して硝子に阻まれたりする。画面から消えたネズミがどこへ行ったのかと不思議そうにウロウロと周囲を嗅いで探して回っている事もある。ライオンなどの猫科の動物にはやはり良く反応して威嚇に怯えたり、挨拶しようと鼻をピクピクさせたりしていた。
多くの人間と同じように、リズにとってTVは家にいながらにして己だけでは知り得ない沢山の情報を見る事のできる魔法の道具であるようだ。家猫がサバンナの動物と出会う事など通常あり得ないし、その場合安全が保障できないのは言うまでもない。リズがそこまで理解している筈もないが、彼女にとってTVが外出と同じくらい刺激的なのは確かだ。なので時折、電源の切れている暗い画面の前に座った上でチラチラ私に画面を示して鳴いて、TVを着けて欲しいと催促する事がある。私達人間の操作で画面に映像が映し出されるのは理解しているようだ。
こんな時の為に録画してある動物番組を再生すれば、リズは喜んで見始める。猫にしては驚異的な事に、30分は放っておいても身体を揺らしながら見続ける。密林の中を抜けて出会う鳥や虫達に興味津々に見入って身を乗りだしたり首を伸ばしたり、驚いては声を漏らしたり、実に忙しなく熱心に見ている。その熱の入れようは、番組製作者に見せてやりたいくらいだ。ここに熱烈な支持者が居ますよ~。製作者冥利に尽きると言うやつじゃあなかろうか。
そんな訳で、タブレット端末に入れて猫をじゃらす為のアプリ、あれはとても上手い手だと思うのである。リズに与えればいつまででも遊んでいるだろうな、と思う半面、リズにはTVで充分かもしれないとも思う昨今なのである。
アプリにあまり反応しない猫もいるような気もします。
7/27
・最後の段落に先頭の1字下がりを追加。
・訂正。
リズにはTVで充分かしれないとも思う昨今なのである。→充分か「も」しれない
8/11
写真を追加しました。




