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ご近所トラブル~女王様の場合~

 我が家の愛猫パトラは緑色の瞳にクッキリ黒のアイラインを入れたエキゾチックな美猫だ。身のこなしが優美で気品に溢れている。

 とても優秀なハンターで、定番のトカゲはすぐ卒業して雀をよく狙っている。半年程年上の兄猫アレクは主にトカゲだ。パトラの場合あまり獲物を見せには来ないものの庭には持ち込む為、何を捕ったかはだいたいわかっている。確認した限りでの一番の大物はなんと鳩だったりする。

 優秀なハンターなのに獲物をあまり見せに来なくなったのは、とあるちょっとした事件が原因だ。


 その日パトラは見事に獲物を捕らえ、意気揚々と持ち帰って来た。確かその頃はまだあまり取れなかった雀だったと思う。窓の外で中に入れてと呼ぶちょっと変な声を聞いて外を見れば、獲物を中に持ち込もうとしているではないか。くわえたまま鳴いているので声がくぐもっていたのだ。家の中に持ち込まれてはたまらない。

「中に入りたいなら獲物は置いてきなさい」

 首を振って下を指差す。


 持ち込みたいパトラと獲物は入れたくない私。

「みゃーあ(入れて)」「ダメ」

「みゃーあ(入れて)」「ダーメ」

 押し問答の末しぶしぶパトラは獲物をその場に下ろした。その時である。


 パトラの前を横からサッと影が走り抜けた。地面に下ろした獲物が消えている。

 えっ!?と固まって見送るパトラと私。

 他所の猫に獲物を横取りされたのである。横取りした猫の姿は固まっていた間に既に消えている。

 ウミャウミャとパトラが憤慨して文句を言い始めた。

 ―――まったくなんて事!下ろせって言ったご主人様のせいよ! 私の獲物を盗むなんてあの者絶対許さない!

「……パトちゃんごめん」


 以来パトラが獲物を持ち込もうとする事はなくなった。


獲物を横取りされた話でした。

かっぱらいと言うか置引きかな?

獲物を持ち帰るパトラを見て羨ましかったんでしょうね。

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