波乱の幕開け
2回目の投稿です。
読んでくださっている人達に感謝しています。
これからもよろしくお願いします。
???「ユウ、いい加減に機嫌を治してよ。
お母さんが悪かったから。」
ユウ「別に怒ってねーよ。
でも、俺にちゃんと言ってほしかった。」
???「本当にごめんね。」
ユウ「だいたい何で、その何とか女子学園に俺が通わなくちゃ行けないんだよ。」
???「理由はまだ言えないわ。
でもねユウ、あなたにとっても良い話しだと思うの。」
ユウ「いきなり女子校の入学書類を渡されて、そして明日入学式で、理由も知りたいのに聞けないで、いきなり車に半強制的に乗らされて、その女子校に向かってるこの状況で、何がドウ良い話しだよ!」
ユウは運転席に座って車を運転している母親、柴多ソラハに向かって不満をぶつけた。
ちなみに、ユウが座っているのは助手席である。
しかし何故、彼はこんなに不機嫌なのか、理由は簡単である。
ユウが女子校の入学書類を見ながら自室で叫んだ後、母親のソラハに理由を聞こうとしたら、
ソラハ「そんな話は後で、今は車に乗って。
もう時間が無いんだから。」
といった理由で、半強制的に車に乗らされたと言う訳である。
そして現在、ユウは理由も聞けないでその女子校に向かっている訳である。
ーーそして2時間後ーー
ソラハ「ユウ着いたわよ。
ここが明日から通う、聖シャルドネア女学院よ。」
ユウ「本物のお嬢様学校じゃん。
良いのかよ、俺みたいな不良がこんな所に通って。」
ソラハ「ユウなら大丈夫よ、お母さんを信じなさい。」
???「久しぶりね、ソラハ。
中学以来かしらね。」
ソラハ「渚、久しぶりね。」
渚「そちらが、息子さん。」
ソラハ「ええ、息子のユウよ。
ユウこの人は、私の中学時代の友達で亜谷川渚、ここの学院の理事長をしているわ。」
ユウ「じゃあ、貴方が俺を。」
渚「ええ、私がソラハに頼んだの。
日本最強の不良である貴方の力を貸してもらう為にね。」
渚は、ユウを見て冷静に言った。
ユウは、渚の前に立って言った。
ユウ「失礼かもしれないけど、何で俺なんだ。
理由が知りたい、わざわざ有名お嬢様学校に不良の俺を入れて、何がしたいんだ。」
渚「簡単な理由よ、貴方にこの学院を変えてほしいの。」
ユウ「変える?
一体何を変えるって言うんだ。」
渚「それは、、、、。」
渚が言いかけた時だった。
???「お母様、そこから先は私が説明します。」
ユウは声がする方に振り向くと、学院の方から一人の女子生徒が歩いてきた。
顔は理事長の渚に良く似ていたが、髪はショートで整っていた。
しかし制服を良く見ると破れていた。
ユウはそれを見た時、感づいた。
ユウ「アンタ良くその傷で歩けるな。
普通なら歩く事何て、
出来無い筈なんだけどな。」
???「私はこれでも、
鍛えてますから。
貴方がお母様が言っていた。」
ユウ「ああ、明日から新入生としてこの学院に通うことなった柴多ユウだ、よろしくな。
えーと、名前は。」
???「亜谷川蕾です。
聖シャルドネア女学院の2年生で、理事長の亜谷川渚の娘です。
よろしくお願いします。」
ユウ「よろしくな、蕾。」
ソラハ「ユウもう少し丁寧な挨拶をしなさい。
蕾さんに失礼でしょ。」
ユウ「分かった、これから気を付ける。」
ソラハ「全く誰に似たのやら。
蕾さん、気分を悪くしてごめんなさいね。」
蕾「いいえそんなこと無いです。
本当なら、私達がなんとかしなければいけないのに。」
蕾はソラハに向かって頭を下げた。
ユウはそれを見て、
ユウ「別に頭を下げ無くても良い。
もう俺達友達だろ。
友達なんだから、頭とか下げんな、分かったな。」
蕾はキョトンとしていた。
そんな蕾を見て、ユウは自分の手を出した。
ユウ「ほら握手しようぜ。」
蕾はユウに言われた通りに握手をした。
そして、
蕾「これからよろしくお願いしますね。」
ユウ「よろしくな、蕾」
二人はお互いに笑顔で言った。
そんな二人を見て渚は、
渚「若いって良いわよね、そう思うでしょ。」
ソラハ「私達だってあの二人の時があったじゃない。」
ソラハは渚を見て、
笑顔で答えた。
そしてユウは、
ユウ「そういえば話があったんだろ?」
蕾は、はっとなって、
蕾「ご、ごめんなさい、本当は話をするはずだったのに。」
ユウ「謝んなって、それで俺はこの学院で何をすれば良いんだ。」
蕾は少し落ち着いてユウに言った。
蕾「ユウさんと私でこの学院を変えるんです。」
ユウ「さっきも渚理事長が言っていたけど、何をどう変えるんだ?」
蕾「それは、、、、、。」
???「見つけたわよ、亜谷川蕾。
今日こそこの私、火阿多飛倉に倒されなさい。」
蕾が言おうとした瞬間、右手に木刀を持った、蕾よりも背の低い少女が割って入ってきた。
ユウ「なんだいきなり。」
蕾「飛倉さん、私は彼との話があるのだけど、後にしてくれない。」
飛倉「な、な、なによ。
そんなに睨まなくても良いじゃない。」
蕾「飛倉さん」
蕾の声が少し低くなっているのを、ユウは感じた。
ユウは飛倉と呼ばれた少女を見た。
髪の毛は少し濃い目のピンクで髪型はロング、見た目は中学1年生に見えた。
ユウ「蕾彼女は一体誰なんだ?」
蕾「彼女は私と同じクラスの火阿多飛倉さん、飛倉さん彼は、明日からこの学院に通うことになった新入生の柴多ユウさんよ。」
飛倉「本当に男子を入学させるのね、噂は本当だったみたいね。」
飛倉はユウをまじまじ見た。
飛倉「私は火阿多飛倉よ。
一応貴方の先輩になるからよろしく。」
ユウ「ああ、よろしくな飛倉。」
飛倉「なっ、いきなり呼び捨てってアンタね。」
ユウ「悪いな、堅苦しいのは嫌いなんだ。」
飛倉「分かったわ。」
蕾「それよりも、飛倉さん。」
飛倉「分かってるわよ、後にすれば良いんでしょ、私だってそこまで馬鹿じゃないわよ。」
飛倉はそう言ってこの場から離れていった。
ユウは少し驚いたが、慣れてしまえば良いと感じた。
そしてようやく、
蕾「それでは、話を、、、。」
ユウ「待った。」
蕾「どうかしましたか?」
ユウ「話をするのは良いんだけど、ちょっと眼のやり場が困ると言うか、なんと言うか。」
そして蕾は気付いた、
自分の今の状況を。
蕾「あ、あ、あああ。」
さっき飛倉が来た時にぼろぼろだった制服が、破れて下着が見えてしまっていた。
それに気付いユウが、教えようとしたのがマズかった。
ユウは、恐る恐る蕾に近づいた。
ユウ「蕾、、、、さん。」
蕾「シ、シ、シ、柴多君のエッチーーーーーー。」
ユウ「ぐはっ。」
蕾の放った正拳が見事にユウの脇腹を捉えた。
ユウは最後に、
ユウ「何で、、、俺は悪くない、、、、そしていつの間に呼び方が君になったんだ。」
ガクッ
ユウは気絶してしまった。
それを見た渚、ソラハは、
渚・ソラハ「青春ねー。」
と言ったのだった。
そして蕾は、顔を真っ赤にしてゆでダコのようになっていたのだった。
次回へ続く。
初めての試みの学園バトル。
自分にうまく出来るのか分かりませんが、暖かい心で見てください。