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第7話 任務開始(2)

今回のはかなり短めです。

第7話

任務開始(2)



異端能力者専門学校こと端能専の正面玄関を出てから校門への距離はかなり長い。

校門から正面玄関までの道に石畳がありその幅は20〜30mくらいあるだろう。

その両脇に木が間隔をあけて並んでいる。

そして校門から正面玄関の真ん中に噴水がある。そこには生徒が何人か居て、

本を読んだり、たわいも無いお喋りしたり、待ち合わせしている生徒がいる。


その待ち合わせしている生徒の中に物静かなコテツ、やかましいグラン、そして俺ことネオがいる。

「んー、息子さんとやらは遅いなぁ・・・。」

「ったく遅せぇ!会ったら一回シメとかなきゃよぉ!」

「そもそも待ち合わせしているのではないんだがな・・・。息子と待ち合わせしているわけでもないのだからな。」

3人してあたりをきょろきょろとせわしなく見渡し、それでも息子(ルシファル)らしき人は見当たらない。

「コテツとグランに聞きたいんだけど、結界って何だ?」

「端能専は一般の人にこの場所が発見されないように結界が張ってある。」

「へぇ、そうなんだ。」

俺はなるほどという顔をしてそう答えた。

「そしてその結界がなにやらおかしいようだ。それで私達が派遣されたようだ。」

「派遣っつーか、ただの罰なんだがな、ギャハハッハハ。」

そんなたわいもない会話をしている3人組に玄関から鬼の形相をしてこちらに向かっている人がいることに

3人は気付いていなかった。



ルシファルの怒りは頂点に達していた。

校長と言う父親を持ち、それを利用していなかった。だが、周りからはそう見られているのが事実らしい。

自分の父親は魔王であり、人間界に異端児や能力者が居ることを知り、父親もかつては人間界に居た。

だが人間どもに迫害され、魔界へと追い出されたのだった。

それで父親は自分と同じような思いをして欲しくないと人間界に学校を設けたのだった。

ルシファルはそんな父親を誇りに思うのと同時に、父親の存在が自分に重くのしかかったのだ。

だから3人組の言い分には腹が立ったのだ。


ルシファルが3人組の所に行くときにふと思った。

(ここで暴れだしては父上に申し訳が立たないのでは?図星をさされたから怒り出したと言われないか?)

そんな疑問が沸き、怒りはまだ収まらないがここはあえて落ち着いて接して、自分を認めさせようではないか。

よし、冷静に・・・・

「こんにちは。僕はルシファル。ここの学校長の息子だ。」

ルシファルは努めて冷静に、かつ第一印象を良くするために笑顔を作り自己紹介した。

コテツ、グラン、ネオは会話を止めて声の主の方を見た。

「おぉ、オメェが親のすねがじり野郎か。ギャハハハハ。」


プツン


ドゴォォォン


暴言を吐いたグランはルシファルの鉄拳によって校門の壁まで飛んでいった。


アドバイス欲しいな・・・なんて言ってみたりする。

まだまだ未熟者だと感じる今日のこの頃。

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