第9話 地下に続く道
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第9話
地下に続く道
なんだかんだあったけどルシファルとグランは仲が良くなっているようだ。
「・・・で、その夢の話をしていたらキリコに殴られて気絶したのだよ。」
「ガッハハハ、オメェも苦労してんなぁ。」
そう言ってグランはルシファルの背中をバンバン叩いた。
ふぅ・・・。仲のよろしいこって・・・。
現在位置は森の中だ。ルシファルが言うには地下に続く道は森の奥にあるらしい。
前がルシファル。その隣にグラン。俺がその少し後ろを歩き、コテツは俺のさらに少し後ろを歩いている。
「それで結界装置はどこにあるのだ?」
コテツはグラン、ルシファルが喋っているのか歩調が少し遅いのに苛ついていた。
実際、皆の歩調はもっと速いのだが前に居るルシファルが喋っている為、歩調が遅い。
「確かこの辺りなのだが・・・。む・・・あそこだな。」
ルシファルが指をさした先には地面にドアがある。家にあるようなドアが地面にあるのだ。
「へぇ、ドアがあるねぇ。俺の想像ではもっと違う重々しいのがあるのかと思ったよ。」
「それだと誰かが入ってしまうだろう。ドアならば皆、不審がって入らないのでは、と思ってこのデザインにしたのだよ。」
ふーん、そんなものかとネオは納得した。
「とりあえず鍵を開けて入るとするか。」
ガチャ
ルシファルが鍵を開けて地下へと続く階段を下り、それに3人も続いて地下へと下りていった。
地下の階段はかなり長い。その階段を下りたら上下左右にレンガのごつい壁がある。
その先はまっすぐ続いていてその奥は暗くて肉眼では見えない。しかも灯りがまったくないのだから真っ暗である。
しかし、ここに居るのは皆、人間ではない。もしそこに人間が居たとしたら階段があることすらわからないくらい見えない。
そこにいる4人は人間ではないということは人間を超越した肉体を持っている。パワーも人間のそれとはまったく違うし、視力に関しても同じことが言える。
ゆえに、4人ともこの暗闇の中でも見えている。といっても個人差はあるのだが。
しばらく歩くとルシファルが右側の壁に向かって何やら探し物をしている。
「どうしたんだ?」
ネオが声をかけるとルシファルは壁に向かって探し物をしながら
「ここらあたりにトラップ解除、守護者除去のためのセンサーがあるはずなのだが・・・。ん、これだ。」
カチッ
目ノ網膜照合及ビ指紋照合ヲ致シマス
先ズハ網膜照合ヲ致シマスノデセンサーニ目ヲ近ヅケテ下サイ
ルシファルはセンサーのスイッチを押したらどこからか機械的な声が聞こえた。
その声に従ってスイッチを押したときに壁に現れたセンサーに目を近づける。
ウィーーーンウィンウィン
確認致シマシタ。次ハ指をセンサーノ中央ニ触レテクダサイ。
ルシファルは言われた通りにセンサーに触れた。
ピッ
タダイマ認証中・・・・。確認致シマシタ。
トラップノ全テヲ解除中・・・。解除致シマシタ。
守護者ノ除去作業中・・・。除去致シマシタ。
「これで大丈夫だ。さぁ、先に進もう。」
一通り作業を終えたルシファルは安心の笑みを見せて先へと進んだ。