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プロローグ
初めての小説…ドキドキしながらのスタートです。
暗闇に包まれたそこに1つの蝋燭がゆらゆらと煌めいていた。蝋燭の灯かりから2人の男性と1人の女性の姿があった。
「いよいよだ。いよいよ始まる」
全身真っ黒のペールに髑髏の仮面を付けた男が感慨深く言った。男の声にそうですわね、と返事が返ってきた。
「抜かりはないな?」
もう1人の男が微笑みながら
「大丈夫です。試行錯誤を繰り返し、ここまでやってきたのですからね。」
と自信ありげな顔をして言った。
「でも、少々気掛かりなことがありますわ。ここを覆う結界が最近、おかしいんです。」
「ふむ…。なら今日始まるついでに息子にでも調査してもらおうとするか」
「では、そのように言いつけておきますわ」
「よし、他にはもう無いな?無いなら今日の会議はここまでとしよう。」
そう言い残して3人の姿は闇へと消えた。
蝋燭の灯かりがゆらゆらと煌めいていた。