★【登場人物紹介②】 双子の兄妹イオラとリオラ、プラムの仲間たち
登場人物紹介②
◆元・悪魔神官ヘムペローザ
かつての大魔王、デンマーンの手下、悪魔神官であったが、大魔王の魔力供給が途絶え、元の素体(人間体)に戻った姿。
異世界ティティヲ・モンデモットでは珍しい黒い瞳と黒髪、そして褐色の肌を持つダークエルフクォーターの少女である。
ググレカスらディカマランの六勇者からは「悪魔神官ヘムペローザ」と呼ばれた強敵で、幾度と無く行く手を阻み、最後までググレカス達を苦しめた。
魔王軍第一位の幹部であり、中ボス最強を誇った。
かつては「西洋の映画に出てくる魔女のよう」(ググレカス談)であり、巨乳が印象的な美女でもあった。
しかし、霊感商法のお札売りとしてググレカスの前に現れたときは、プラムとさほど変わらない年頃の美少女の姿をしていた。
今は全ての魔力を失って縮んでしまった(?)が、魔王復活を夢見ている。
傍目からは単に痛々しい中二病妄想を語る残念系少女にしか見えない。
語尾がすこしウザい。
お札売りをしているが、ググレカスが妄想するような酷い目にあっているわけではなく、王都メタノシュタットの聖堂大教会の保護施設で孤児として暮らしている。
しかし、プラムやググレカスと共に冒険をこなすうち、やがてプラムの「一番の友達」となってゆく。
◇おまけ、ヘムペローザ豊満体(大人バージョン)
プラムの延命のための薬を誤飲して、一時的に成長した姿。ググレカスに見せびらかそうとしたが、わずか一時間で元にもどってしまった。
◆リィンカート・イオラ(兄)
◆リィンカート・リオラ(妹)
栗色の髪と瞳を持つ双子の仲良し兄妹。14歳。
本編でググレカスの館を訪れた最初の相談者。
勇者に憧れ、自分もそうなりたいと願う兄のイオラは、勢いと元気だけが取り柄の元気少年。
妹のリオラは暴走気味の兄のブレーキ役で思慮深いしっかり者。
二人はとても仲が良く、ググレカスが見て羨ましくなるほどだとか。
両親は魔王軍との戦禍で亡くなり、村長の家(セシリーさん宅)に居候していたが、賢者の館を訪れた事がきっかけでググレカスと行動を共にする事が多くなる。
村の学校(王立中等学舎)に二人そろって通い始めたばかりだが……(以下本編参照)
※リオラ、メイドVer。
◆ステンホルン・セシリー
村長の娘。16歳。胸がけしからんサイズ。
身寄りのないイオラとリオラ兄妹を引き取って姉代わりになっていた。
「野イチゴを摘みに行きませんか」と賢者を誘い出したのも「ある目的」の為。
世界最大の宗教団体であるメタノシュタット聖堂教会の秘密結社、『清らかな一つの世界』(クリスタニア)の諜報員として、ググレカスらの動向を監視していた。
実はゆりゆり属性。隣国カンリューンアイドルのファン。
◆コーティルト・メティウス姫(=予言者ウィッキ・ミルン)
【注意:ネタバレを含みます】
この物語最大の謎を孕んだ人物であり、メタノシュタット王国の第二王女。
精緻な人形のような可憐な少女。
整った輪郭にまるくぱっちりとした瞳は春の空を思わせる薄いブルー。髪ははちみつ色の柔らかい髪色で、立てば腰の下までの長さがあり、ゆるやかにウェーブしている。
美少女好きなググレカスが一目惚れし、心を奪われてしまうほどに可愛い。推定16歳。
脚が生まれつき不自由で、車椅子での生活をしていた。
城の中だけで過ごし、パーティなどにも顔を出さない(軟禁状態?)。
夢想好きで自由奔放な空想をしながら暮らす文学少女で、日記帳に散文やポエムなどを書き連ねていた。
だが、彼女の日記はいつしか「予言の書」であるとされ、理想原理主義過激派である「ひとつの清らかな世界」が、姫の著作を信奉し始める。
それが『魔女の未来予見』の語源となっている。
クリスタニアの間では『封印した聖典』『ウィッキ・ミルンの擬態霊魂』とも呼ばれている。
メティウス姫は、五年前を境に王国の公式な記録からは突如削除されてしまう。
(一説には魔王の降臨と世界の混乱を見事予言してしまったからとも……?)
作中では父親であるアヴネィス・ロードが「五年前に死んだ」と明言しているが、王城の禁書エリア(王族以外は入れない書棚の階層)でググレカスと邂逅している。
ググレカスは彼女の「予言」は世界改変能力だと看破するが、果たして――。