(幕間) 禁止、ググレカスのキス
【作者からのお詫び】
手違いにより書きかけの文章をアップしてしまいました。
削除は禁止されているので、このまま「超短編」の幕間とさせていただきます。
そして、更新を一ヶ月以上中断しておりました。
そろそろ再開しますね!
爽やかな朝だ。
いとしの我が子、双子の姉弟はまだ眠っている。起きているときはミルクだおしめだと騒がしいが、眠っていると天使だ。
ポーチュラとミント。俺とマニュフェルノの間に生まれた子は、まだ魔力の片鱗を見せていない。
「きっと偉大な魔法使いにまりまちゅねー」
「賢者ググレカス、お気をたしかに」
「愛で狂うなら本望だ」
それほどに我が子というものは可愛いのだ。
妖精メティウスと朝の散歩にいくまえに、天使たちの頬にちゅーをしようと顔を寄せる。
「禁止。キス禁止ー!」
「ぐぅ兄ぃさまは、目を離すとすぐに」
リオラとマニュフェルノがドタバタと入ってきた。ポーチュラとミントを奪い取ると、キッチンへと連れていった。
「おのれ……」
「被害は未然に防がれましたわ」
「被害とかいうな」
仕方ない。朝露を飲みたい妖精メティウスにつきあって、朝の散歩にいくとするか。
<つづく>