★【登場人物紹介①】 ググレカスとプラム、そして六英雄たち
◆本編は4話「プロローグはエンディングの後で」から始まります。
◆冒頭1~3話は登場する主なキャラクターの紹介と名場面イラストです。
(キャラ紹介を読まなくても本編はお楽しみいただけます。ご安心を)
(↑馬車、『空亀号』での旅♪)
(↑馬車、『陸亀号』での旅路)
◆賢者・ググレカス
本編の主人公。本名は影村千尋18歳。黒い瞳に黒髪の元日本人。高校時代のあだ名は図書館メガネ。
異世界『ティティヲ』に迷い込んだ、ごく普通の高校生。
仲間たちと幾多の冒険をこなした千尋は成長し、人々から『賢者ググレカス』と呼ばれるようになっていた。今や、魔王の驚異から世界を救った『ディカマランの六英雄』の一人として世界にその名を轟かせている。
得意な魔法は、世界の書籍を瞬時に検索可能な知識チート魔法である、「検索魔法」。
また、粘液生物であるスライムをこよなく愛し、戦闘から身の回りの道具まで、幅広く応用することでも知られている。
ワイン樽に特殊なスライムを詰め込んだ、「ワイン樽ゴーレム」は、高速回転による体当たりを得意とし、賢者の物理攻撃を担うパートナーでもある。
現在は王都近郊の「賢者の館」にて、自由気ままな隠居生活中。
ググレカスは「平穏な毎日を送る事」を望んでいるが、館を訪れる様々な人々により、否応無く新たな冒険に巻き込まれてゆく事になる。
↓ワイン樽ゴーレム『フルフル』と『ブルブル』
&プラムお昼寝、ダンゴムシ半昆虫人『コロちゃん』(第311話より)
↓いろいろな出会いと冒険と(138話より)
↓次々と襲来する強敵! 平穏な日常とは程遠く……(531話より)
↓世界の秘密も徐々に明らかになってゆきます(557話より)
【賢者の魔法について】
賢者ググレカスしか使えない魔法、『検索魔法』シリーズを駆使する。
検索魔法は、千年図書館と呼ばれる位相のずれた世界に存在する「書籍のアカシックレコード」から、検索妖精に命じる事で必要な情報を探し出すという知識チート魔法。
だが、調べられる情報は、過去に人の手で書かれた『書籍』『石板』『粘土板』『地図』『絵画』に限定される。(リアルタイムに「世界の全て」を知り得る魔法ではない)
ここでいう『書籍』とは、歴史書、各種研究成果記録、旅の日記、役場の戸籍管理簿、創作小説……と、今は実在しなくても、過去に人の手で書かれた文字情報であることが前提となる。
検索結果は眼前に半透明の魔法の窓として浮かび上がり、自分だけ見ることも他人に見せることも可能。
また、賢者ググレカスは炎系や氷系など、いわゆる「魔法使い」が使うような攻撃系の魔法は使えない。
主に、かく乱、回避、妨害、粘液に触手と「賢者の魔法って、なんか卑怯臭いよね……?」と言われる各種独自魔法を使って困難を切りぬけてゆく。
(魔法使いレントミア直伝の魔力強化外装と呼ばれる身体能力強化の魔法を使うことは可能です)
・欲しいもの:静かな一人だけの時間(=賢者タイム)
・好きなもの:読書。可愛い子全般。
・嫌いなもの:人の多いところ
◆プラム
生まれて一か月と少し。
賢者ググレカスによって生み出された人造生命体。
緋色の瞳と燃えるような赤い髪をもつ美少女。髪や瞳が「すもも」色だったためプラムと名づけられる。
元気いっぱいに動き回り、よくしゃべる。見た目は10歳ぐらいの女の子。
生成の際に利用した『竜人の血』の影響で、背中には小さな翼がある。(空は飛べない。邪魔なので普段は目立たないように畳んである)
本来はググレカスが造りだした『設計寿命三日』の試作品。
三日で消えてしまうはずだったが、1カ月を過ぎた今も何故か元気に存命し、ググレカスを悩ませ続けている。
今は屋敷でメイド(兼、話し相手)として暮らしている。
プラムの余命が僅かである事が判明した時、ググレカスはその命を救う為、奔走してゆく事になる。
・好きなもの:ググレカスさまとおひるね
・嫌いなもの:難しい事
↓ググレカスとプラム、アイキャッチ画像
◆ディカマランの六英雄
ググレカスと共に魔王討伐の旅を経て、世界に平和をもたらした伝説的存在。
現在はそれぞれがバラバラに世界を旅している。(魔王軍は滅び、差し迫った脅威は無いので、旅は趣味の様なもの)
(各メンバーの詳細は以下↓)
◆エルゴノート・リカル(ディカマランの六英雄:勇者)
「ディカマランの六英雄」のリーダーであり名実ともに「勇者」。
目鼻立ちのはっきりとした男らしい顔に日焼けした浅黒い肌。たくましい体つきで、背は大柄なファリアよりも少し高く、2メルテに届くかという体躯を誇る。
精悍で凛々しい印象であるが、王家の血を感じさせる気品も兼ね備えている。
瞳は深みのあるブラウン。光の加減で山吹色に輝いて見えるのが特徴で、初めて会った女性は大概とりこになってしまうらしい。
見た目に秀でているだけでなく、持ち前の明るい性格と如何なる状況にあっても笑い飛ばせる度量と結びついて、皆の信頼もあつい。
メタノシュタットの遥か西方にある砂漠の王国、イスラヴィア出身。
今を去ること五年前、突如として現れた魔王軍によって攻め滅ぼされてしまった王国唯一の生き残り。第一王子であったエルゴノートは復讐を誓い、魔王討伐を目的とする「勇者」として旅をすることになる。
ファリアとは「幼なじみ」という間柄。王族同士の交流があり、小さいころから顔見知りで、旅を始めたころはファリアと二人だけだった。しかしその後は、マニュフェルノ、ルゥローニィ、レントミア、ググレカスと仲間を増やしていった。
エルゴノートは剣と魔法を使いこなす「両刀使い」でもある。
『雷神の黎明』と呼ばれる宝剣は、雷撃系の攻撃魔法と組み合わせることで、「山をも断つ」と言われる超絶な威力を発揮する。
(剣には「ある重大な秘密」が隠されている。)
兎に角、これでもかと言わんばかりの「勇者属性」の見本市のような男。
ググレカスとは対極の位置にいる存在で、曰く、
「彼が太陽なら俺は……月か、いや。小惑星に過ぎない」とも。
◆ファリア・ラグントゥス(ディカマランの六英雄:戦士)
(平服姿 / 戦士装束)
『ディカマランの六英雄』の女戦士。19歳(ググレカスよりも年上)
勇猛にして屈強な北方狩猟民族の誇り高き戦士。
圧倒的なパワーと巨大な戦斧による問答無用の破壊力、同時に防御力を誇る。
魔王討伐戦では常に『最前衛』を担った。
ゆるやかなウェーブのかかった銀色の髪に、エメラルド色の瞳。顔だちの整った美人だが、全身筋肉の塊。
脳味噌もやや筋肉質である。
あらゆる面で「真逆」の賢者ググレカスとは何故か気が合うらしく、互いを「友人」と呼ぶ間柄。
豪快で男勝りの性格で、強い相手とは肉体言語で会話するような根っからの女戦士。
鎧を脱ぐと途端に静かになる。
鎧が多少臭いらしく、ググレカスからよくからかわれていた。
・欲しいもの:あたたかい家庭
・好きなもの:外で食う焼肉。仲間との冒険。ググレカス。
・嫌いなもの:虫!
◆レントミア(ディカマランの六英雄:魔法使い)
六英雄最強の魔法使い。
年齢不詳のハーフエルフ。
淡いグリーンの髪に翡翠色の瞳。卵形の顔の輪郭にほっそりとした体つき。
美少女と美少年の中間的な顔立ちで見た目が可愛い。
だが、男。
その可憐な見た目とは裏腹に、性格はドS。
時に残忍な一面があり、敵との戦闘では容赦しない。止めを刺すところで恍惚とする顔が見られる。
かつての冒険ではググレカスに魔法の基礎を教えた先生でもある。
ググレカスを偏愛しており、旅の最中はいつもベッタリだった。
(残念なことにググレカスは、レントミアが「女の子」だとずっと思い込んでいたらしい)
「ヤツは俺からいろいろなものを奪った」(ググレカス談)とも。
円環魔法と呼ばれるエネルギー圧縮・加速のベクトルを加える独自魔法を駆使する。
通常の炎系、氷系の魔法も使えるが、それ自体には大きな威力は無い。
だが、円環魔法と組み合わせることで、数乗倍にもなる破壊力を生み出す。
呪文詠唱に時間を要し、ググレカス同様ディカマランの六英雄最後尾を担当していた。
レントミア魔装姿(円環魔法励起!)
◆マニュフェルノ・ノラット(ディカマランの六英雄:僧侶)
六英雄の一人。唯一の「治癒魔法」の使い手。
ほにゃっと下がったまなじりと、丸いメガネが優しい印象の僧侶。
白い肌に白みがかった長い銀髪の少女で、紅い瞳が一見すると吸血鬼のようだが普通の人間。
長い髪をゆるゆる編みのお下げにしている。
六英雄の中では唯一、ググレカスと同い年の18歳。
メガネに根暗(w)と共通点が多いせいか、本人はググレカスを「同族」と思い込んでいるフシがある。
趣味(ライフワーク?)は腐女子向けの同人誌描き。
ハーフエルフ美少年レントミアと賢者ググレカスの師弟コンビを常に観察し、メモを取りながら喜んでいた。
マンガの腕はかなりのもので、ディカマランの六英雄を題材とした同人誌を多数執筆、知る人ぞ知る有名人気作家である。
現在は王都メタノシュタットの宿屋街の外れで、同人誌の作成と販売をする店『毒まむし亭・マニュフェルノ』を経営している。
治癒魔法には定評があるが、治療の際は対象者が全裸にならなければならない事、また「癒しのロウソク」というアイテムを使用するのが特徴的。
癒しの蝋燭はその名の通り治癒魔法が込められたもので、僧侶の魔法術式に反応して高い治癒効果を生み出す。傷口に融かしたロウを垂らして使う。色は赤。
ググレカスは異世界に来た当初、何も知らずにマニュエルノの治療――「草原の真ん中で全裸になりロウソク責め」を受けた。
実は治療に際して全裸になる必要がないということが知れたのは、最終決戦の場となった魔王の城ディカマランにおける死闘の最中だった。
この世界の治癒魔法は、怪我を治すことを目的としており、病気や癌、寿命などの治療には効果が無い。(当然プラムの治癒は出来ない)
奥の手として、忌まわしい禁忌の魔法術式、腐朽魔法を使うこともできる。
これは成功すれば生命体を生きながらに腐らせるという凶悪な魔法なので、本人も使いたがらず冒険の最中に利用したことは一度も無い。
体力はメンバー中最下位で、ググレカスにさえ助けられる有様だった。 魔法使いレントミア同様、ディカマランの六英雄最後尾を担当していた。
◆ルゥローニィ・クエンス(ディカマランの六英雄:剣士)
『ディカマランの六英雄』の剣士
半獣人。ケモナー少年。16歳。
その速度と俊敏性を活かした、パーティ中衛の要。
臆病な一面があり、前衛の一つ後ろぐらい(ファリアに隠れる形)が丁度いいらしい。
剣撃を得意とする剣士であり、居合いに似た高速の剣を振るう。
一人称は「拙者」、時折「にゃー」と泣く。
かっこ可愛い風貌だが、とある理由によりモテない。
↓※14歳当時のルゥ。ファリアの後ろを付いて歩いてばかりいた。
<つづく>