一本の線
卒島、あんたは知らないでしょ。今、私がどれだけ幸せか。
今あんたが毎日毎日会いに来てくれることがどれだけうれしいか。
もちろん、仕事で来てくれてくれているだけなのは知っている。
それでもかまわないくらい、卒島に会えることがうれしくてたまらない。
迷惑がられても、毎日質問しに行ったのも、卒島と少しでも一緒にいたかったから。
質問をしに行くことでしか、卒島とは一緒にいられなかったから。
早く告白しちゃうと気まずくて会えなくなっちゃうかもしれないからって言い訳して、ずるずる先延ばしにして、挙句、それを理由に現世に戻ってきちゃうなんて、ずるいなあ自分でも思う。
どんなにずるくても私は卒島と一緒にいたかった。
卒島はいつも一本線を引いていて、「ここから先は入ってくるな」って全身で言っていた。
でも、
最初はまったく呼んでくれなかった名前も、今ではちゃんと呼んでくれる。
最近卒島はたまに苦しそうな表情をしている。たぶん現世に留まり続けている私のことを心配してくれている。
表には出さないけれど、卒島は優しい人だから。
私は境界線をほんのちょっとでも超えられたのかな?
卒島の中にほんのちょっとでも踏み込めたならうれしい。
それが卒島にとってはいいことではないと知っていても。
私はとても利己的で、とても残酷だと思う。どんな形であれ、「青海紀」が卒島の中に残ればいいって思ってる。
それほどまでに あなたが すき。
いちおうここで一区切りとしたいと思います。
続きは書くのにちょっと時間がかかりそうなので、いったんここで完結とさせていただきたいと思います。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。




