ホルムズ海峡封鎖危機の今、備えるべきもの ※買占め厳禁
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回はホルムズ海峡が封鎖された場合に備えて買っておくべきものについて考えていこうと思います。
質問者:
え!? 先週の「週間ニュース」のエッセイではイランがホルムズ海峡通過を敵国以外は検討してくれるから、日本も含まれるはずだというお話だったんですけど……。
筆者:
事態は刻一刻と変化しているので26年3月23日現在という事を念頭にご覧になって欲しいんですけど。
3月21日(日本では22日)にトランプ大統領が「48時間以内にホルムズ海峡を完全開放しなければイランの発電所を破壊する」とSNSに投稿したことを受け、イラン国営放送は3月23日に、軍の中央司令部の報道官が国内の発電所が攻撃を受ければ「ホルムズ海峡を完全封鎖する」との声明を出し、過激な発言の応酬となっているんです。
全く通れなくなってしまい交渉の余地が無くなれば「誰も通れなくなる」ために当然ながら日本もその通れなくなるうちの1か国になってしまうという事です。
日本は原油の9割ほどがホルムズ海峡を通過するために影響は甚大です。
◇備蓄は「便乗値上げ」も含めると「全部」
質問者:
なるほど……予断を許さない状況になりつつあるという事なんですね……。
それで本題ですけど、具体的には何を備蓄すればいいんでしょうか?
筆者:
結局のところ輸送費にかかるガソリン代やプラスチック製品というのはありとあらゆる製品に使われているんです。
具体的にガソリン車に乗られない方であったとしても間接的な影響は避けられません。
そのためにあらゆる製品が「値上がりの可能性」に瀕していると言っても過言では無いでしょう。
つまり、自給自足でもしていない限り「全ての商品」が該当すると言っても過言では無いのです。
また、一度値段が上がると中々下がらないというのは2022年以降の物価高で皆さん体験されていると思います。
質問者:
筆者:
もっとも、トランプ大統領というのは「ブラフ」を活用して脅してくるという事は平然とやってきますから発電所を攻撃しない可能性もありますし、イラン首脳部が実際のところは封鎖できない可能性だってあります。
それを考えると現状は日本に全く原油関係の製品が入ってこない「完全封鎖」に近い状況になる可能性は50%というところだと思っていますけどね。
また、現状においては「狂乱物価」のような状況にはなっていないので「無意味に備蓄品」が何事もなかった後に積みあがっている可能性は大いにあり得ると思います。
「いつもより1つ多めに買う」ぐらいがちょうどいい塩梅なのかなと思いますね。
◇「ナフサ製品」が最優先
質問者:
色々と不透明ですからね……。食べ物は賞味期限もありますしね……。
とは言え、優先順位みたいなものがあると思うんですけど、何を優先して買った方が良いんですか?
筆者:
石油関連製品として「ナフサ」を挙げたいと思います。
ナフサとは何か? と言いますと原油を常圧蒸留装置によって蒸留分離して得られる製品の一つです。
ナフサは合成繊維の衣料品やプラスチック製品などいわゆる「石油製品」として思い浮かべられるものが大抵作られています(ちなみにトイレットペーパーはナフサ製ではないので焦る必要はありません)。
質問者:
筆者:
ここで注目したいのはナフサは既に加工されており品質が劣化しやすく長期保管ができないため長期間保管しておくことができません。
そのために石油備蓄250日に対してナフサ備蓄は20日分ぐらいしか無いようなんです。
質問者:
筆者:
現状のナフサの1日あたりの消費量4万キロリットルのままのペースで消費すると現在の備蓄在庫から生成されるナフサを含めても120日分ぐらいしか無いのではないかと言われています(ナフサの状態のものも中東から輸入しているため)。
これは3月21日以降(2月末に出発したのがこの日最後に届いた)分の原油が中東からがゼロであるためです。
質問者:
なるほど……ナフサ製品を優先的に買う必要があるという事は分かりました……。
筆者:
プラスチック製品などは代替え製品になる可能性があるために現在
生活必需品としては医薬品関係として活用されているので中々代替えも難しいと思います。
鎮痛剤や抗生物質、アレルギー薬の成分としても活用されているようなので、常備されて普段から使われている方はこれらはいつもよりもかなり多く買っておいて損はないように思います。
後は衣服やシャンプーなどにも活用されているそうなので、ちょっとボロボロになってきたなぁ……足りないかもなぁ……などと思ったら今のうちに買っておくべきなのかなと思います。
質問者:
個人輸入して取り寄せたらかなり高額になりそうですからね……。お薬が無くなった場合は死活問題になりかねませんしね……。
◇精神的な備え
質問者:
こういう局面になると色々と不安になってくると思うんですけど、他に何を用意したら良いんでしょうか?
筆者:
極端な話、個人で大きな局面を打開する方法は無いんで、「精神的備え」が大事だと思います。
缶詰やパスタ、米など備蓄を行っておけばある程度の不測の事態に対応することが出来ると思いますけど、何年も続いて続いてしまった場合は備蓄していても尽きてしまう可能性があるので「無くなった場合の不便な生活」についても想定していくべきなのかなと思います。
プランターなどで何か栽培しておくと有事の際に少しでも足しになるかなと思います。
後はなるべくそれぞれの物を大切に扱って、修理しつつ使うなど「物持ちを良く」していくことが大事なのかなと思います。
質問者:
それこそ”戦時中”みたいな雰囲気になってきてしまったんですね……。
筆者:
歴史は80年サイクルで回っていると言われていますので、戦後から80年が経過して「新たなフェーズ」に入ったと考える方が妥当ですかね。
今回の話をまとめますとズバリ備蓄するべきものは「ある意味全て」であり、その中でもナフサ製品である薬品、衣料品、シャンプーなどは真っ先に無くなる可能性が高いという事です。
という事で今後もこのような政治・経済に関連する身近な話題について個人的な意見を発信していきますのでどうぞご覧ください。




