閑話「喜雨」
一日空いてしまいました、すいません
トラブっていて一旦返却していた新規パソコンが戻って来ました
早速に様々な設定やら、データ移行などしていたら上げられず
申し訳ないです
未だ色々とやらねばならないことが山積なのですが、短いのを一つ上げます
宜しくお願い致します
※2日の日に、本当に雨乞いの神事が行われたそうです
あくまでこちらはお話なので、偶然と言うほどのものでも無いのですが
シンクロにティを感じてちょっとびっくりしました。
さて無事雨乞い変じて雨降らし…何故変じるかというと、雨子様の立場で言うと乞われる側なので、乞われたから降らした。つまり雨降らしの儀というのが正しいからなのだった。…そしてその大役を無事果たした者達の心には、今秋の刈り取りが実に待ち遠しい物に成って居るのだった。
山頂での様々な経験は、未だ覚めやらぬ興奮を人々の心に残していたが、それもゆっくりとした早さで穏やかなものへと変化していく。そんな村人達を先頭に、その後ろから付き従って、実にのんびりした気持ちで下山していく二柱と祐二、彼らもまた満ち足りた表情をしているのだった。
程良い降りの雨の中、村人達は互いに明るくわいわいとお喋りを交わしながら、実に晴れやかな顔をして下山していく。
そう言った下山の途中、雨子様達が瀬織姫様の祠に行き掛かると、祠を守る三本杉の媼達がまるで子供のようにはしゃぎながら、互いの周りをくるりくるりと回りながら踊り狂っているのだった。
そして二柱の姿を見つけるや否や、飛ぶような勢いでやって来たかと思うと一瞬立ち止まり、そして何やらもじもじしているので、どうしたことかと雨子様が声を掛けると、苦笑いをしながら答えるのだった。
「正に旱天に慈雨と年甲斐も無く大喜びしておりましたら、神様方にすっかりと見られてしまいました…」
そう言うと三媼揃ってばつの悪そうな顔をしている。
そこで雨子様がその内の一人に近づくと、そっと耳打ちをするのであるが、何やら呆気にとられ、ぽかんとした表情。
戻って来た雨子様に不思議に思った祐二が尋ねると、笑いながら答えるのだった。
「いやの、年甲斐も無くなどと言い居るから、我はそなたらの何百倍も年嵩ぞと言うてやったのじゃ。そしたらほれあのような顔を」
振り返ると、話を聞いた媼が他の媼達にも話したらしい。全員呆気にとられたような顔をしているのだった。
そんな媼達の表情を見ていた祐二、ほんのちょっぴり悪戯心が湧いてしまう
勿論余り大きな声で言ってしまうと、悪戯に収まらなく成ってしまうので、あくまで雨子様だけに聞こえる声で…。
「そうかあ、雨子さんはあのお婆ちゃん達の何倍も年上なのかぁ~」
するとその言葉に思わずぎょっとして祐二のことを見つめる雨子様。
「な、そ、一体何を言って居るのじゃ?」
「いやね、雨子さんの方がずっとずっとお婆ちゃんなんだなって…」
「確かにそれはそうなのじゃが、いくら何でもそう言う言い方は酷いのでは無いのか?」
雨子様はすっかり口を尖らせて仏頂面だった。
「大体斯様にピチピチの女子高生の我をとらえて…」
そう言いながら段々と涙ぐんでくる雨子様。他の誰に言われようとも全く気にはならないのだが、こと祐二に言われるとどうしようも無く堪えてしまう、そんな雨子様なのだった。
そうやってしょげ返ってしまった雨子様、さすがに見るに忍びなくなった祐二は、素直に頭を下げることにした。
「ごめん、雨子さん…」
「本当なのじゃ…。まさか我が恋する男の子に斯様に責められるとは、思うてもみなんだ」
そこまで言うと少し笑みを浮かべながら言う。
「じゃがの祐二、其方が優しく素直で有ると言うことも分かったのじゃ。であるからして此度のことは水に流すとするかの…」
そう言うと雨子様は空を見上げ、弱くも無ければ強すぎもしない、優しい喜雨の降るのを静かに楽しむのだった。
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