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恋に恋せよ恋愛探偵!  作者: ツネ吉
相談部の日常 その1
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恋愛探偵のツンデレ語講座

「その節は、本当にご迷惑をおかけしました」


 そう言って俺たちに深々と頭を下げているのは、合唱部の一年女子、岸本ゆかりだ。


「私がエリカちゃんの参考書借りっぱなしにしてたこととか、風紀委員の宮子ちゃんが私のためにお二人を巻き込んだこととか。なんと言っていいか、その……本当にごめんなさい」


 俺たちと岸本に関わりは薄い。顔を合わせたのもたったの数回程度だ。


 しかし彼女が俺たちに与えた影響は大きい。特に風紀委員の藤枝がらみの話なんて、相談部の存続がかかっていたくらいだ。


「顔を上げてください岸本さん。私たち別に怒っていませんから」

「ああ。そこまで謝れると、こっちが困る」


 以前俺たちが解決した2つの事件。


 許可証を持っていない彼女が、学園に隠れて男女交際をしていたことが露呈しそうになったことが一連の事件の原因。つまり2つとも原因は彼女の迂闊さによるものだが、そこに岸本の悪意はない。


 ただ……本当に迂闊だったと言うだけの話なのだ。


「私としては岸本さんと彼氏さんの、二人っきりのドキドキ勉強会の話を聞けたので満足です!」


 ホクホクとした表情の桐花。


 事件がひと段落したあと、ちゃっかりと岸本のその話を聞き出していたらしい。


「本当に気にしなくていいからな岸本。桐花なんか話聞けて感謝してるくらいだしな」

「そう言ってくれるなら……うん。ありがとう」


 岸本ははにかんだように笑った。


「岸本さん、今日はそのことを言いにわざわざ?」

「えーと、実はね……お詫び以外にもう一つ要件があって。どちらかと言うとそっちの方が本命と言いますか」


 歯切れの悪い言い方。何か厄介ごとの匂いがする。


「実はね、二人に相談したいことがありまして。あれこれご迷惑おかけしたことお詫びした直後だけど……いい?」

「そりゃあ、相談部はそういう部活ですから」

「本当! ありがとう!」


 まあ、俺も岸本の相談を聞くことはやぶさかではないが、迷惑かけてごめん、のあとすぐに別の相談はなかなかいい根性している。


「実は最近、合唱部の雰囲気が悪くて」

「またかよ」


 ついこの間そのことを俺たちが解決したばっかじゃねえかよ。


「あれか? また男子二人がくだらないことでギャーギャーやってんのか?」

「違う違う。今回はその二人じゃないの。今回揉めてるのは杉原部長とエリカちゃん」

「その二人が揉めてるんですか?」


 驚いたような桐花の声。


 かく言う俺も少し驚いていた。思い出すのは人の良さそうな丸っこい笑顔の杉原部長。あの人が誰かと揉めるなんて想像がつかない。


「まあその、二人が揉めてるって言うより、エリカちゃんが一方的に不機嫌になってるだけなんだけどね」

「エリカ様が?」

「……エリカ様呼び、まだ続いてたんですか?」


 合唱部1年。守谷エリカ様。


 金髪ハーフの美少女で、一切容赦のないその毒舌から学園の女王様と呼ばれている。


 そんな強気な性格と毒舌に魅力を感じ、下僕を自称する男子生徒が学園に多数いる。


 合唱部に在籍する1年男子二人、伊達と飛田も当然下僕であり、その奴隷根性が前回の騒動の間接的な原因となっていた。


「不機嫌になっている原因はなんですか?」

「前にね、休日に合唱部みんなで遊びに行ったことがあったんだ。伊達くんと飛田くんが計画してくれたんだけど」

「……ああ。確かそんなこと言ってたな」


 以前二人がそんなことを計画していると話していた。合唱部で起きた騒動で岸本が罪悪感を感じて、部内の雰囲気が気まずくなっているのをなんとかするためのものだったはずだ。


「その時に杉原部長がエリカ様に何かやらかしたのか?」

「うーん、やらかしたと言うか……なんて言うかな、特別何かをやったんじゃなくて、細い不満の積み重ねでエリカちゃんが爆発しちゃったって感じかな」

「細かい不満、ですか。岸本さん、その時のことを詳しく聞かせてもらえますか」

 

 岸本は問題があった日のことを語り出した。


「二人は駅前のビュッフェは知ってる?」

「ビュッフェ?」

「簡単に言えば食べ放題のお店のことですよ吉岡さん。確か最近できたばっかりですよね? いつも人でいっぱいの」


 食べ放題ってバイキングって言うんじゃないのか? いまいち俺の知らない世界だな。


「うんそこ。男子二人がそこの予約をとってくれたみたいで食べに行ったの。で、各自好きな料理をお皿に盛って席についたんだけど、部長野菜嫌いみたいで、お皿の上がお肉とかばっかだったんだよね」

「あー、まあ男子ってそう言うとこありますよね」


 桐花が視線を俺に向けながらそんなことを呟く。否定はしねえけどよ。


「それを見たエリカちゃんがこう言ったの『部長、なんですかその品のない盛り付けは。野菜ゼロじゃないですか。そんな肉ばっかり食べるからぶくぶく太るんですよ』って」

「おおう。さすがエリカ様、キレッキレだな」


 年上の部長相手に容赦ない。


 しかし岸本、エリカ様の真似が妙に上手い


「それでエリカちゃんは自分が取ってきたサラダや果物なんかを部長に食べさせようとしたんだけど、部長は困ったように笑いながらのらりくらりと拒否したの」

「なるほど。守谷さんが勧める食べ物を拒否と」


 何やらわけ知り顔で桐花が呟く。


「他には? それだけじゃありませんよね?」

「うん。昼食を食べ終わった後、食事だけじゃ味気ないってことで駅前をぶらついたんだ」


 ……楽しそうだな合唱部。


 なんか順当な青春を送っているようで羨ましい。


「その時、なんか流れで服を見に行くことになって、エリカちゃんがどっちの服がいいか? っていう質問を部長にしたの」

「ほう。部長さんはなんと?」

「それが『どっちも守谷さんに似合うと思うよ』だって」

「あちゃー。やっちゃいましたね部長さん」


 桐花が額を抑えて大袈裟なリアクションをとった。


「それでエリカちゃんは『部長、なんですかその日和った答えは? どっちの服の方が私に似合うかという単純な二択じゃないですか。別に部長のファッションセンスに期待していませんが』って言ったんだけど……」

「だけど?」

「結局部長は曖昧に笑いながら『どっちも似合うと思うよ』って」

「あー、それはがっかりですね」


 やはり大袈裟にため息をつく。


「で、一通り遊んだ後解散って話になったら、部長は一人だけもう少し残るって言い出したの。なんでも買いたい漫画があるらしくて。そしたらエリカちゃんがついて行きたがったんだけど、部長はできれば一人で買いに行きたいって譲らなくてさ」

「……なんでしょう。エッチな本でも買いに行こうとしたんですかね?」

「いや違えよ」


 桐花が飛躍したことを言い出したので、部長さんの名誉のために否定しておく。


「別にエロい内容じゃなくても、自分が買う漫画を知られたくないって奴はいるもんだ。俺にはその気持ちがよくわかる」

「どんな漫画を読んでるか知られたくないってことですか?」

「そうだ」

「気持ちがわかるって……吉岡さんよく部室で漫画読んでるじゃないですか」

「俺がお前の前で読んでるのは漫画雑誌だ。雑誌だとどのジャンルの漫画狙いで買ったかわかんねえだろ? 多分部長さんが買おうとしたのは単行本だな。部長さんは自分が単行本を買うほどハマっている漫画のジャンルを知られたくなかったんだろ」

「はあ……」

「例えば部長さんが買おうとしたのが甘々のラブコメだとするぞ。それを後輩の女子がいる前で買って『部長、そういうの読むんですね』なんて言われてみろ? 結構引きずるぜ?」

「ラブコメの何が悪いんですか! 堂々と買えばいいじゃないですか!」

「……本当、そういうとこお前とわかり合えねえわ」


 桐花は納得いってないようだが、岸本にはある程度伝わったらしく頷いていた。


「なるほど。そう言われればなんとなく理解できるな。部長もそうやって説明してくれればあの時言い合いにならなかったのに」

「言い合いになったんですか?」

「うん。一人で行く、一緒に行くってお互い譲らなくて、最後はエリカちゃんが爆発しちゃって。『もういいです! 私に何を買うのかそんなに知られたくないんですね! どれだけいやらしい本を買うつもりなんですか、この変態!!』って」

「ありがとうございます!!」

「吉岡さん?」


 あ。


 岸本、エリカ様のモノマネが上手いから、つい。


「とまあ、こんな感じで。色々な不満が積み重なってそれからエリカちゃんはずっと不機嫌。部長はなんでエリカちゃんが怒ってるのか全く理解してないし。伊達くんと飛田くんはずっとオロオロしてるし」

「なるほど。それは問題ですね」


 桐花はふむふむと頷く。


 しかし、俺にはいまいち理解できなかった。


「なあ、なんでそれでエリカ様が不機嫌になるんだ? 俺にはエリカ様が一方的に突っかかってるだけに思えるんだが」


 飯の話、服の話、本屋に行く話。今までのどの話も問題の発端はエリカ様が先で、部長さんは絡んでくるエリカ様をかわしているようにしか思えなかった。


「何? エリカ様って部長さんのこと嫌いなのか?」


 そう言うと、桐花に大きなため息を吐かれた。


「全く……何もわかっていませんね吉岡さん。逆ですよ逆」

「逆?」

「守谷さんは部長さんのことが嫌いなんじゃありません。むしろ大好きなんですよ」


 一瞬桐花が何を言っているのか理解できなかった。


「は……え? 好き? エリカ様が部長さんを?」

「もちろん先輩として尊敬、と言う意味の好きではなく、恋愛的な好きですよ。ねえ、岸本さん」

「う、うん。え、知らなかったの? 周知の事実だと思ったんだけど、今までのエリカちゃんのやり取り見れば」

「嘘だあ! なんであのやり取りでそんなことわかんだよ! 喧嘩売ってるようにしか見えなかったぞ!?」


 桐花は再度、さらに大きなため息をついた。


「仕方ないですね。おバカな吉岡さんのために私が講義してあげましょう」



「まず初めに言っておきます。守谷さんはツンデレです」

「ツンデレ? エリカ様が?」

「はい。好意が照れ臭くて、本心とは真逆のことを言ってしまうタイプのツンデレですね。なので守谷さんの発言の真の意味を汲み取る必要があります」


 そう言って桐花はホワイトボードに何やら書き込みを始めた……あれ?


「なあ、部室にホワイトボードなんてあったか?」

「ああこれですか? この前廊下に落ちてたので拾ったんです」

「……それ多分落ちてたんじゃなくて、置いてあったんだよ」


 俺の言葉を無視して桐花は書き込みを続ける。


「さて、まずビュッフェでの守谷さんの発言を見てみましょう」


 ホワイトボードには、『部長、なんですかその品のない盛り付けは。野菜ゼロじゃないですか。そんな肉ばっかり食べるからぶくぶく太るんですよ』と書かれている。


「この発言から守谷さんの真意を汲み取らなければなりません。吉岡さん、この時の守谷さんが伝えたかったことはなんだと思いますか?」

「そんなの、まあ好意的に見れば『部長、健康には気を遣ってください』ってところだろ?」

「20点くらいですね」


 辛辣な評価を下される。


「正解は『部長、なんですかそのお肉ばっかりのワイルドな盛り付けは? ワイルドでかっこいいですけど、野菜ゼロじゃ健康に悪いです。それじゃまた太りますよ? もちろん、私は太っている部長も大好きですけど』です」

「いや、嘘つけよ」


 全然違う意味じゃねえか。


「お前そんなの絶対違うだろ! あの罵倒がなんでこんな甘々のメッセージになるんだよ!」


 100%桐花の曲解が入っている。そう思って岸本に視線を送ると、何故か彼女はうんうんと頷いていた。


「桐花さんすごい。大正解」

「嘘お!?」


 エリカ様をよく知る友人である岸本のお墨付きが出た。


「さて、次に行きましょう。次は服屋でのやり取り、守谷さんが服選びを部長さんに任せたにも関わらず曖昧な答えが返ってきた時の発言ですね」


 そう言って桐花はホワイトボードの再度書き込む。


『部長、なんですかその日和った答えは? どっちの服の方が私に似合うかという単純な二択じゃないですか。別に部長のファッションセンスに期待していませんが』


「吉岡さん。守谷さんの真意を汲み取れますか?」

「えーと、『私に似合う服くらいパッと選んでください』とか?」

「10点ですね」


 下がった。


「正解は、『部長、私のこともっとちゃんと見てください。どっちの服の方が部長の好みかという単純な二択じゃないですか。たとえ部長のファッションセンスが終わってたとしても、私は部長の好みの服を着る女になります』ですね」

「汲み取れるかそんなもん!!」


 思わず怒鳴りつけてしまった。


 岸本を見ればパチパチと拍手をしている。


「すごい、またしてもあってる」

「マジで言ってんのか!? あんたらよくもまあこんな真意を理解できるな!」


 女子特有のシンパシーか何かなのだろうか? 俺にはさっぱりだ。


「さて、では最後。本屋についていくことを拒否された時のやり取りを見てみましょう」


 三度書き込み。


『もういいです! 私に何を買うのかそんなに知られたくないんですね! どれだけいやらしい本を買うつもりなんですか、この変態!!』


「さて、吉岡さん?」

「いやもう、俺には無理だって。エリカ様が何を考えているのかもうさっぱりだ」

「はあ。それじゃ0点です」


 やれやれと首を振られる。


「簡単じゃないですか。正解は『なんで一緒に行ったらダメなんですか! 私はただ部長が普段どんな漫画を読んでいるか知りたいだけなのに! 多少アブノーマルなジャンルでも受け入れる覚悟です! もしかして人には決して見せられないような、アブノーマルの範疇を遥かに超えた本を買うつもりなんですか? この変態!!』ですね」

「あ、変態はそのままなんだ」


 岸本を見れば、何故か親指をグッと立てて桐花を讃えている。


「あってる、あってる」

「あんたさっきから適当に喋ってねえか?」


 全部桐花の的外れな妄言で、岸本はそれに適当に調子を合わせているんじゃないかという気がしてきた。


「とまあ、このように守谷さんの言葉の裏には隠された意味があった訳です。もちろんそれは守谷さんに限った話じゃありません。私も含めて女子はみんな大なり小なり言葉の裏に真意を隠しているものです。今後女の子と接するときはその真意を汲み取るようにしてくださいね、吉岡さん」

「……女って怖えな」


 俺にはその真意を汲み取ることができるなんて思えない。


「さて、守谷さんが杉原部長に恋愛感情を抱いていることを理解していただけましたか?」

「……まあ、理解したよ。なんか至るとこが納得いかねえけど」


 確かにエリカ様が部長さんに好意を寄せている前提があれば、自身のアピールを袖にされ続けたから不機嫌になったと考えられる。


「そっかー、エリカ様って部長さんのこと好きだったんだな。意外だな」


 意外。というのも失礼か。


「……結構あっさり受け入れてますね」

「何が?」

「守谷さんに想い人がいることですよ。あまりショックを受けているようには見えなかったので」

「ショック? 俺が?」


 言っていることの意味がわからず首を傾げる。


「だってあんなにエリカ様、エリカ様って言ってたじゃないですか」

「ん? まさか俺がエリカ様が好きだとでも思ってるのか?」

「違うんですか?」

「違えよ」


 こいつがこの手の予測を外すなんて珍しい。


「別にエリカ様に恋愛感情はねえよ。好きだ、とか。付き合いたい、とかっていう思いはない」

「そうなん、ですか?」

「ああ。俺のはもっとこう純粋に……ただ罵倒されたいだけだ」

「それ純粋ですか?」


 俺の素直な気持ちにツッコミを入れられた。


「ははは、うちの男子と全く同じこと言ってる」


 何故か岸本が乾いた笑い声を上げている。


「で、どうすんだ? エリカ様の機嫌を直してもらうのが最初の目的だろ?」


 言葉の真意を汲み取るだなんだのでだいぶ横道に逸れたが、本来の目的はそうだったはずだ。


 だがどうやって機嫌を直してもらえばいいのだろう? 杉原部長がエリカ様に謝るのは違うと思う。だって彼は別に悪いことをしていないのだ。多少無神経だったかもしれないが、そもそもあの言葉からエリカ様が何を望んでいたのか理解しろというが無理な話だ。


「簡単ですよ」


 俺があれこれ悩んでいる中、桐花はことも何気に答える。


「デートさせましょう」

「デート?」

「はい。合唱部のお出かけを、二人きりにしてやり直させればいいんです。好きな人とのデートですからね、守谷さんの機嫌も直るでしょう」

「いやでも、どうやってデートに漕ぎ着けるんだよ?」

「そこは岸本さんに頑張ってもらいましょう」


 急に話を振られた岸本は慌てた。


「わ、私?」

「はい。守谷さんと部長さんを説得してください。そうですね、仲直りのために二人で遊びに行って来てとでも言えばいいでしょう」

「う、うーん。そうだね、わかった」

「あ、ちゃんと部長さんには、守谷さんの言葉の裏に隠された真意をちゃんと汲み取るように念押ししておいてくださいね」

「……女子の隠れた真意、か」


 と、そのような形で岸本の相談は終わった。


 後日。


 杉原部長とエリカ様のデートはそれなりに上手く行ったらしく、エリカ様が部室でご機嫌だったという報告を岸本から受けた。


 こうして合唱部に平穏が訪れた。


 しかし、それに反して相談部ではしばらくの間混乱が巻き起こっていた。


「吉岡さん、その漫画雑誌貸してもらってもいいですか?」

「ちょっと待てよ。『その漫画雑誌貸してもらってもいいですか』か。あー、つまり『漫画ばっか読んでいないで、もっと有意義なことに時間を使え。その漫画は没収だ』ってことか?」

「……違います。ただ新しく連載が始まったっていうラブコメを読みたいだけです」

「えーっとそうだな。それはつまり『今後そのラブコメを読むために、定期的に漫画雑誌を私に献上しろ、このグズ』そう言いたいんだな?」

「めんどくさっ! なんなんですかさっきから!?」

「いやだって、女子の言葉の裏には隠れた真意があるって……」

「いくらなんでも深読みしすぎです! ていうか、吉岡さんの中の私のイメージガラ悪すぎませんか!!」


 とまあ、こんな具合で。桐花の真意を汲み取ろうと努力する俺と、そんな俺を怒鳴りつける桐花の声が相談部から響いたという。

 

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