人格破綻少女
主人公はサファイア色とエメラルドグリーン色の目のオッドアイ。髪は銀髪身長は153cm。
体重は秘密笑
人格破綻少女
「この人外めっ!!!」
「お前には人の心というものがないのかっ?!」
「お願いしますっ、家族だけは...どうかっ」
はぁ、ねーなんでこんなに罵詈雑言と命乞い?聞こえるの?賑やかね〜随分、私は人助けをしているだけなんだけどね〜、全く、ほんとに訳わかんないよ。。
「はぁ、私は人助けしてるだけなのに。。。」
「おいお前、今なんつった?」
何ゆったもなにも私は人助けしてるだけでしょ、ね?名も無き勇者様?勇者にあるまじき口調とかは言わないどいたげるよ?私は笑いながらこう答える
「人助け、してるだけ、わかる?言葉」
「お前、ほんとに人じゃないんだな」
失敬な、私はこう見えても齢15歳のぴちぴちの女の子だっつーのっ。。
「はぁ?私の外見みて?人でしょ、貴方と同じよ?勇者様?」
彼は私と剣戟を交わしながらも器用に問答をする、まーもっとも、私にとっては大人が子供のチャンバラに付き合う程度の思いしか抱かない訳だけどね。
「外見の話じゃねぇよ、内面の話だっつてんの、てめぇこそ言葉分かってんのかこのアマ」
うっわ口わっる、古今東西勇者はいても怖何悪い勇者居なかったと私は思うね、うん、恐らく間違いなくこんな勇者いないと思う
「内面?内面も普通、だと思うけどなぁ、だってほら!わたしの後ろにはこんなにも守るべき人がいるの!助けてって、お願いされちゃったからね〜。助けない訳にはいかないのよっ」
私はそうはにかみながら返答を返す
「やっぱお前キモイわ、俺がここで必ず倒す」
はっ、なにいってんの?ほんと、ちょー笑っちゃうんだけど、俺がここで倒す?随分かっこよく決めてるじゃない私なんて力の100分の1も出してないのに。
彼我の力量差が分からない馬鹿な子には少しお仕置をしてあげないとね。
「ほら、どう?痛い?あーあー、そんな無様な姿晒しちゃって、勇者が聞いて呆れるね?」
「なぁお前」
そう裂傷だらけの勇者は私に問う
「何かしら蛆虫」
まぁ、死にかけの奮戦に免じてひとつくらいは答えてあげないことも、ないかな?
「この惨状見てどう思う?」
「あぁ、私は守りたいものを守れてるんだなって、そー達成感に浸れるけど?」
え、何を聞いてくるのかと思えばこの惨状どう思う?ってさ、なにそれ意味わかんない、私はお願いされたんだもんね、帝国に負けちゃう王国さんに、我が国を守ってって、それでたーっくさん人死んじゃってるけど、助けてってお願いされちゃ仕方ないもんね〜
「お前はなんのためにこんな事してんだ?」
そう勇者は嘲笑を浮かべつついう、少し頭にくる、なぁ。。
「は?だから言ってるでしょ?助けるためって」
「なあお前それ本気で言ってんのか?」
「え?もちろん本気だよ?」
「はっ、脳みそお花畑お嬢様だな、いいか?よく聞け、戦場はここだけじゃねーんだよ、東の砦も、西の砦も、同時に攻めてんの、わかる?」
。。。何を言ってるんでしょうこの勇者は。。もちろん分かってますとも。。
「うん、わかってるけど?」
「全然、守れてねぇじゃねぇか、はっ、まぁいい、もう一度聞こう、てめぇはなんでここで戦ってんだ?」
また。。?何度聴いても同じ答えしか出ないけど。。
「助けてって、そう言われたから、助けに来たの、何回も言ってるでしょ?」
しつこい子は嫌いだなぁ。。イライラするなぁ。。ほんと。。
「ぷはっ、あっはっはっはっ、そりゃいい、お花畑お嬢様は花畑にいる虫けらと同程度の知能しかもちあわせがないようで」
。。は?なにそれ、は?ちょっと、殺すよ?ねえ、貴方なんてすぐなんだからね?素手でパっていってグサって出来るんだからね???
「なに、言ってんの?ほんと意味わかんないんだけど」
「ああ、てめぇには分からねぇだろうよ、まぁひとつ言ってやるよ、てめぇはさっき俺の事をウジ虫呼ばわりしたが、てめぇは間違いなくそれ以下だ」
だってな?自分の頭で思考せず他人の考えで動くから、そんなの虫以下だぜ。
そう、勇者は続けた。
う、うるさいうるさい。。私だって、。。私だって、ちゃんと、自分で考えたもん。。でも、それで結局助けたかったんだし。。仕方ないでしょ。。?ね。。?
「他人の考えに沿って生きるのって楽だよな?まるで寄生虫だな、な?守りたいものも少ししか守れず?他人には不幸を振りまき、挙句の果てにその行動にはなんの覚悟も信念もねえって言うじゃねぇか、お前、バカか?」
っあ。。そう、何かを思考する前に私は彼の首を絞めていた、私は私自身がなぜこんな顔をしているか分からないほどに鬼気迫る顔で。こんな子供みたいな煽り文句に煽られて、彼の首を絞めていた。
「ぐっ。。お花畑さんよ、そっちの方がまだ幾分か人間らしいぜ」
勇者はそう顔を歪ませながら言う。
ねぇ、分かってるの?貴方ともうすぐ死ぬんだよ?私に殺されて、私に言うことないの?クソ野郎っ!とか、さっきの兵士たちみたいに悪魔とか人外。。とか。。
「あんたが考えてる...事は分かるぜ?わかり易すぎるからな、どうせまた、さっきのやつらみたいに...罵って欲しいんだろ?それで...自分の罪が中和されると...でも思ってんのか?だから俺はそんなこと言わねぇよ、言ってもやらねぇ」
。。何言おうとしてんの?息きれてるけど、大丈夫?もうそんな時間ないよ?そんな遺言でいいの?
「だから、だからな...俺はそんなてめぇも認めてやんよ、弱いお前も、間違った方法でしか事をなせなかったお前も、内心では苦しんでるお前も、今も...何故か涙を流してるお前、もな」
「お前、根は優しいやつ、だもん、な?」
。。。
私は、手を離した
「ねえ、殺して?お願い。抵抗、しないから。お願いだよ。。」
私は涙ながらにそう答える、私はもう嫌だ、皆を助ける選択肢を選べない弱い自分が、他者の考えに賛同するしかない弱い自分が、そしてそれすらも受け入れてしまう弱い自分が、嫌だ。もう、ウンザリだ。やっと、やっと認めてくれる人に、わたしの行動を肯定してくれる人に、会えた。。。
「そりゃ出来ねぇな、すまんなお嬢さんよ、ちょっと惚れちまったんだわ、見た目って訳じゃねーけど、その不器用なとこ、泣いた時の顔、助けてるって言った時の、本気の顔、とかな」
。。。
「だからほら、泣くなって、俺が死にゃ帝国側にお前に勝てる奴なんざいねぇから戦争も辞めるだろうよ、これ以上の手はないだろ?だからもう一度その手を俺の首にかけろ」
。。。
「なぁ、お嬢さん、その手段しかねぇんだ、俺には力がない、確かに普通のやつらと比べりゃちっとは力あるかもしれねぇがな、それでも、お嬢さんに比べたら10倍も100倍も弱い」
「俺なんかよりお嬢が生きて、その力を正しく振るってくれたら俺なんかよりずっと多くの人間を助けられるだろうよ」
ほら、早くしろ、刻一刻とお嬢さんが守りたい人は死にゆくんだぞ、と。そう勇者は急かす。
「。。。なんかとか言うな、貴方は立派、だから。蛆虫とか言ってごめん、なさい、私の方がよっぽど虫だったね。わかった、わかったから。頑張る、ちょー努力する、両方とも、全部まとめて!助けられるようにする、から。あり、がとう、私を、認めてくれて。貴方も、ほんの、ちょびっとだけ認めたげる。。から。。」
さようなら。
私はそう言って彼を殺した。
「あぁ、辛いなぁ、涙が、止まらないよ、ねぇ神様教えて?なんで私にはみんなを全ての人を幸せにする力が、ないの?ねぇ、その力を、下さい。何を、代価にしてもいいですから」
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「さ、それじゃ初恋は捨てて、気を取り直して1度諦めたみんなを幸せにする方法、探さなきゃ」
もう少し描写多くした方がいいですかね。。?ご意見などありましたらお願い致しますm(*_ _)m