元勇者様、転生生活始まり②
朝の賑やかな時間から落ち着き、ベッドの上での空いた時間。
確認しなければいけない事は山ほどある。
まずは自分のステータスから確認しよう。
『ばぁぶぅぶ(ステータス)』
目の前に、自分のステータスの画面が現れる。
クレイドル・ライト(村人)
レベル:1
0歳
人族(転生者)
HP:9999
MP:9999
スキル
剣術MAX
武術MAX
魔術
・火MAX
・水MAX
・風MAX
・土MAX
・雷MAX
・闇MAX
・聖MAX
女神のおまけ
・限界突破…レベルの上限がなくなる
・効率アップ…通常の経験値×100
女神様ありがとう。しかも、すごいおまけまで…これはもはやチートではないか。
この人生もらった!
ん?いやいや、それ以外にもおかしいだろって?
仕方ない、その時の話をしよう。
勇者時代に国宝級のアイテム
『無限迷宮』…一度だけ使用可能で、S級の魔物のみいる迷宮に行くことができる。
なおこの迷宮にいる間は現実の時間が進まない。
最後の部屋にあるスイッチを押すまで終わらない。
というアイテムを、好奇心が故使ってしまったのだ。
かれこれ数年、いや数十年ここにいただろう…その結果がこのステータスとなる。
そんなとこに行けば嫌でもこうなる。
みんな、好奇心などで変な事をするのはやめよう…
さて、確か10歳になった時に適正職を貰い、
ステータスをみんなに披露しなければいけないはず。
後々誤魔化すのを忘れないようにしよう。
月日は流れ…7歳
『ライト〜、一緒に遊ぼ〜』
赤い髪、活発な同じ村の女の子レナが、家を訪ねてきた。
『いいよ、何して遊ぼうか?』
『もちろん、私の魔法の練習よ!
ライトすごい詳しいから勉強になるのっ』
可愛い笑顔で言ってきた。
そんな風に言われると嬉しいものだ。
前世で頑張った甲斐があったな。
『この前話した魔法の事は覚えてるか?』
『えっと…もともと人には魔力があって相性の良い属性があって…』
『それで?』
『精霊たちに力を借りてその属性の魔法を使うんだよね?
そして、大体の人は1〜2種類、すごい人で3〜4種類の属性が使える!!』
『そうそう、よく覚えてるね』
『私は、火、水、聖の3種類だから凄いのよね!!
でも、歴代勇者様はほぼ全ての魔法を使えたとか。』
『そうなんだぞ!勇者は凄いんだ!!』
『なんで、ライトが偉そうなのよ。』
そんなやり取りがありつつも、レナと魔法の練習を続けた。
レナが言った通りだが、この世界の魔法と言うものは、
各精霊の属性の力を使い、妖精に借りれる力が多いほど威力も上がる。
ある程度頑張れば初級のような低威力のものなら数種類使えるが、それ以上はほぼ相性だ。
なせが知らないが、今の時代は、
詠唱を唱えてる。無詠唱のが効率的なのに。
時代の変化というものか?
そして、レナとの魔法の練習が始まる。