表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボディガード・チルドレン  作者: 兎ワンコ
第三章・春と嵐の予感
46/146

0.新たな季節の始まりに

 3月も残るとこ五本の指にも満たぬ日数で終わろうといる頃。

 一つの節目が終わろうとしている。

 繰り返す季節の中で、新たに生まれた誇らしい心を胸にする者もいれば、不安に踊らされている者もいる。

 

 春というのはどこかせわしいないもの。

 桜が満開に咲き、そのピンクの花びらが舞うように、浮足立つ心。

 誰かが待っているような気持ちを抱え、新たに始まる季節や生活にみな急ぐ。

 そしてそれは、この日本の隅っこともいえる桜陽島の住民にも同じことが言えるだろう。


 今日も全ての人間に春は訪れる。

 青海学園に入学したばかりの少年少女たちは新たな生活に、希望と不安を混ぜながら学びやへと向かうだろう。

 卒業し、新たな社会へと踏み出した新社会人もまた、これから始まる将来に対し、漠然とした理想と知識で立ち向かうだろう。

 そういう気持ちは、誰にだって平等に訪れるのだ。



 そして誰かが準備し、想定した災厄もまた、皆に平等に訪れるのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ