96/246
「裾野」
裾野
たぶん意味のないことばに意味がある
矛盾だらけの表現をあえてかかげて
何でもない日に道をあるいたこと
納豆とごはんをながしこむ朝や
爪をきったり歯をみがいたり
そうした裾野をかんがえる
魔法陣と粘膜の薔薇十字
いなないている蒼い馬
そいつも良いが日常
そこに咲いてる花
なつかしい感覚
定食屋のイス
食器用洗剤
暁暗の中
それら
止揚
恋
無我
ひかり
矛盾こそ
頽落の光源
歯をみがいて
爪をきってから
君に会いにいこう
ひろいひろいバカに
バカみたいにひろくて
意味を生起させない裾野
スニィカァ履いてとんとん
とんとんと僕はあるいていく
はしったりころんだりはねたり
肉体を破壊したり錠剤をのんだり
くるいそうにくるしい夜がくるけど
たぶん意味のないことばに意味がある




