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「拍動」
拍動
点をうつ様に歩いて帰る拍動する駅
ありがたしありがたしヒルナミン
抗不安薬と味噌それから散文詩
寂寞としたまちに眼色と感情
わたくしはかたつむりの液
ぬりつけてよろこび這う
しずかなきもちで頭皮
按手のごとく触れる
たゆたうはなびら
それも枯れて唯
わたくしの膚
血の通う貌
歳へて猶
己の物
何者
光
昼夜
神の手
萌芽落下
かむながら
ゆめをながむ
歳末またいで又
あらたな境目の先
うまれつみくずる雫
あゆみすぎてねむる後
わたくしは祈雨をしよう
目に見えない処へ不可視な
内在律の蜜がそそいでいって
わたくしやわたくしのせかいが
ごはんつぶや聖霊を養ってゆくよ
点をうつ様に歩いて帰る拍動する駅




