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「嚠喨」
嚠喨
かなしみ嚠喨とあかくまた光る
網膜が血を透かしていてその
血液があおぞらをいろどる
それは事実であるとか唯
かなしみに結びつく糸
もてあそびすさぶ猶
酸素の流量計を又
最大流量までと
流離のきもち
やけを想う
にくたい
すずろ
透明
土
萌芽
ひかり
かがやく
散文詩を唯
かさねてく肌
めくるめいて貌
あかくあかく散華
ざんこくなくうはく
梅島歩道橋照準落下傘
なまぬるいきみのにおい
残香は長方形をして晴天に
破裂してゆくだろう後ろ暗く
かなしみ嚠喨とあおくまた光る




