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「地底湖」
地底湖
かくし釘だろう所謂それが緩む
靴下が濡れていた傘が錆びた
働きすぎている皆そうだ猶
時が足りない心臓部が唯
きしりねでつんざく様
それでもうれえる為
費す時間はない為
粘膜山脈に忘我
せざるをえぬ
君をさそう
ねえ時は
硝子の
蓋を
苺
の畠
に紛失
した天使
無極性分子
だろうけれど
そんな唯美的な
音楽的なかんかく
なんてめしのたねに
ならない此処はね涅槃
ではない此処はね地底湖
いくらね公園がね徒歩拾米
ひかりが公園にね迦陵頻伽の
聲で鳴いても釘のゆるむ地底湖




