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「癖」
癖
きょうはゆきになりそうな気配だし
死人からもらった癖をもてあそぶ
死人の電話番号がアドレス帳に
残っているから死人から電話
かかってこないかとおもう
死人からもらった癖を唯
やめたたばこをのむ様
やらかいひかりの様
からだのなかに唯
旋回さしている
死人の棺の中
入れた襟巻
あの白い
色は唯
光り
唯
白の
中の白
そんな様
死人はもう
此処にいない
そのために中中
やさしくもあり唯
おともなくつもる様
しろくあわくつもる様
あわくひかるしろのゆき
ゆきにうずもれた携帯電話
それが発光してわたくしの方
ぶるぶるとヴァイヴをならして
死人のナンバァをうかびあがらす
そうした幻想やふるい癖もてあそぶ




