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「紅茶」
紅茶
リフレインが陶酔感をよぶ当たり前の話
わたくしはヘッドフォンでミニマルな
何か獣のあしおとを聴いているから
多幸で堪らない網膜に光る海とか
油膜に化してゆく君や君の死や
それから処女航海の最後とか
とにかく心がひえきり風邪
をひきそうな現象が閃く
それは骨から剥がした
皮膚のように透明な
ぶるぶるとねじれ
やばいかんかく
ああでも風邪
ひきそうだ
熱い紅茶
それが
風邪
を
防ぐ
らしい
きりきり
あおくそら
悲鳴をあげて
ティイカップに
鼓動しているんだ
まるだしのしんぞう
あおいむきだしのいろ
ドレミファソラシド響く
ところで此処までまったく
触れていなかっだけれど地球
それはもう破裂して既に無いよ
紅茶を淹れたり獣のあしおとを唯
聴いているうちに唯こわれていく唯
わたくしのきもちは唯くさっていく唯
リフレインが陶酔感をよぶ当たり前の話




