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「泉」
泉
電話をありがとうどういたしまして
ちょうど今なにもみえなくなって
なにもすることがなくなったよ
なにか触れるものを欲した所
悲しみともいえるかな変化
それは新しいことばや服
手にいれてなでまわす
そんなようすの劈開
そうだね神の気配
それをしんじて
からからの泉
ゆびがきれ
ぜんぶが
ぬれる
感覚
体
静謐
ひたす
ゆっくり
マフラァを
くびの肉へと
まく薬をのむ唯
ひかりをかんじる
マフラァいがいは裸
かがみにうつすと赤い
そうだね肉はとうめいで
マフラァだけがうつりこむ
赤いマフラァがわたくしより
余程ね存在しているそんな感覚
ちょうど今なにもみえなくなって
電話をありがとうどういたしまして
了。




