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「糸」
糸
わたくしは糸をつむいでいるよ
むしろ恬淡とした破戒のみち
みどりを撫でる様おんなを
舐める眼裏に蜘蛛のいと
すきとおる万華鏡歳歳
言葉は意識だからだ
意識は宇宙だから
言葉は宇宙だよ
意識を透して
宇宙を視る
そのこと
同様に
君を
餐
する
時と空
言葉宇宙
ねこといぬ
デストルドゥ
すべてつらなる
君とわたくしの糸
砂時計の沙を舐めて
わたくしに味を教えて
くゆりゆく蜘蛛のいとを
めくるめくゆびさきが弾く
むしろ恬淡とした破戒のみち
わたくしは糸をつむいでいるよ
了。




