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「按手」「夜驚症」
按手
寂寥や痛覚を静謐のミルクへと
攪拌してゆく行為はきよらか
按手にも似たそうだ自慰だ
人面の君を無頭の光にて
照らし断首しゆく波上
フゥドパァカァを着
こつこつとホォム
ヒップホップの
まにまに夢幻
無言の氷雨
幽谷陰々
裏返す
夜驚
了
。
夜驚症
形而上の夜驚症として幽谷を這う
血液を不凍のみづがねに換えて
人面の霧をあわく割るユラリ
ユラリと赤い様な暗い様な
夜がせまりくる漆黒沸々
さておいてひきがねは
どこにあるのだろう
まっくらでなにも
みえないけれど
ふれてはなら
ない激発的
疾風怒濤
十字路
悪魔
了
。




