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「砂時計」
砂時計
ひさしく腕時計の内側に眠る雪片
乾く膂力とサタンの舞踏うるみ
脈のない夢想を流し駅を行く
蝕は開いてまた蝕をなす
嘴のあるマリアが慰み
謎は雪上にて因果を
かき落とし丸々と
硝子詰に滑落し
フリィフォル
雑沓砂時計
冷凍円錐
電車が
往く
駅
征き
車窓が
モザイク
だと感覚し
逆巻いていく
断末魔あるいは
うらがえしの揺籠
なまがわ全て切返し
益体もなく佳日に解く
十三階段は真珠の螺旋形
転々と浮沈するオォトマタ
夢みるうちに夢そのものへと
大塚駅にて輪廻と光を積み崩す
了。




