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「蜉蝣」「襤褸」
蜉蝣
蜉蝣というのはやさしい言葉で
わたくしは隘路に刀身で刻む
わたくしはわたくしの為の
きたならしいあたたかい
刺青の様な飼葉の様な
肉声をつらね壁とし
それをこの象牙の
棺あるいは隘路
へ飾りたてた
無我夢中否
ただ蜉蝣
その姿
幻想
了
。
襤褸
襤褸そのことそのもの屍蝋を
おもう夕暮れのベッドの裸
水滴をかざる皮膚に重力
象徴のかけらもない蝕
ただ火炎瓶の放物線
かたつむりの粘液
その様に吐物を
真空パックし
アルマジロ
を夢見て
時間が
経つ
了
。




