前へ目次 次へ 128/246 延長鋭敏柔肌観音 極限に嫌気(けんき)する羽毛のメロス佇む蒼穹 モノクロの虹に点眼器は皓々(コウコウ)と破裂し 踵だけの死海文書印字(インジ)されたレシート 草野球をすなる捨象(しゃしょう)の群れはハライソ うつくしき女神たちの恵む毒素は鳶色 膠着して延長鋭敏柔肌観音(ヤワハダカンノン)の潤む薩来(さらい) キリトリ線へんびょうしプチョヘンザ 慎ましく千年間すりへらす大聖堂の庇 ガーゴイルのピンヒール蠕(うごめ)く針の残像 ふうらいぼう真円をみくらべたら深淵 だけれど最果ての先のさきに千切れ雲 蜘蛛のいとは銀に闢(ひら)く頰の涙つまり愛 LOVE 其れだけのはなし