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ビート
やっぱりうまく笑えなくて、夕陽が、
血のいろしている、コンクリートが、
骨とつちのあいだぐらいの顔してる。
朔と蝕と、それから
まぼろしが、降る
大丈夫と自分に
いうが大丈夫
にはとても
思えない
よ、水
を飲
む
蛇口から
滴る光
の輝
き
光る
雫
光る
雫
光る
雫
雫
その雫が、ぴたぴた、ビートを、胸、
はらに、ひびかして、くれて、地下、
から、神経の、芽が、出、樹立する。
光る
雫
光る
雫
光る
雫
雫
雫
雫
雫
雫
雫
樹氷
樹皮の
なかに力
が、ひらく
ゆっくりと。
細胞が、銀色。
かすかだけれども
そだつ音がみちて。
みみを覆うくらいの。
めきめき、銀色の音楽。




