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「うつくしい草はふみつけられたけれど、」
うつくしい草はふみつけられたけれど、
あしのほうは気がつかなかったみたい。
僕はひるまのあいだに息をためておき、
それを夜の肺がふきだしていくんだよ。
そうすると、すこしは悲しみがへるし、
かんじょうは、やわらかくなるからね。
LOVE
真夜中はへびを流していくだろうな、
それは銀色をしたへびだろうから、
僕たちはよくよく注意しなくちゃ
ならないだろう。かんかくが、
毒でマヒしてしまわない様。
刻みつけたリストカット、
その重なりあとのセンが
夜の電灯できらめいて
、へびをふりはらう
魔除けになるの。
ああそうだね。
にんげんの、
皮膚はね、
随分と、
強く、
弱く
、
でき
ている
からね。
へびの牙
も、大丈夫
だったりさ、
大丈夫なかった
りするんだけれど
僕はあさになれば、
たいていは正気をね、
もちなおしているんだ。
僕のにいさんは首をつり、
いまは向こうがわにいるが、
かんかくは物質の世界を超えて
きっと広いくうかんにつながって
全てのことがらは、しんじゅいろの
うつくしいチカラのうちがわにある。
うつくしい心はふみつけられたけれど、
あしのほうは気がつかなかったみたい。
僕は真夜中のあいだに息をためておき、
それを光の肺がふきだしていくんだよ。
そうすると、すこしは悲しみがへるし、
かんじょうは、やわらかくなるからね。
LOVE




