115/246
僕は手錠をかけて煙る。
ものすごくいやな眼をした女の子が、
僕を買って帰る。蜂をビンにつめ
笑っている子で、綺麗な爪で、
綺麗な歯、綺麗な髪だった。
僕は海のみえないへやで、
僕は手錠をかけて煙る。
ナイフが机にあって、
それでトマトを切り
肉を刻んでいく。
女の子たちが
あかい舌を、
だすから、
僕は舌、
切る。
笑い
の
ある
生活。
青い雨、
雨もここで
果てていく。
かなしいけど、
全部、うそだし
全部、ほんとう。
手錠を錆びつかせ
いつのまにか千年、
過ぎていたんだよね、
まったく気がつくヒマも
なかったよ。女の子の髪、
女の子のお酒、女の子の首、
僕はビンにつめて、蜂をだす。
ものすごくいやな眼をした子は、
僕のこころのあしのしたで、しぬ。
ものすごくいやな眼をした手を外す。




