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「暁光」
暁光
暁光を受けながら猫の礫死体が輝く
波浪にも似た光線の装飾をなげて
世界は猫の帰泉を歌いあげたが
それでも自動車は金属である
そのことをやめなかったし
わたくしは明日には猫の
しんだことをわすれて
オンナの胸や機嫌を
腐心しているはず
なんだか朝が唯
深い横縞の様
なんだか唯
冷える膚
世界よ
多少
鬱
多少
ねむい
朝が長く
縦縞を流す
わたくしは猶
ふきさらした顔
まぼろしがみえた
ボーダーストライプ
ビット状の感情を持ち
墓穴の位置も理解しない
わたくしたちは何者だろう
わたくしたちは何物だろうか
靴は裸だから痛みを知っている
波浪にも似た光線の涙滴をなげて
暁光を受けながら猫の礫死体が哭く




