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「パプリカ」
パプリカ
だめだろうというとだめになるぜ
血管を透かすと赤い肌はきいろ
色彩のそなわったカラダを唯
感覚の洪水にさらし新世界
わたくしは息を吐き吸う
その様にうつくしい器
さみだれの風見鶏の
標すカゼは不可視
まあみていろよ
かんじてみな
元気な白熱
デカダン
それは
休業
今
開業
するよ
パプリカ
はなだいろ
海ははぜてて
最奥に位置する
印象派の精密画さ
だから両極がともに
わたくしの肉体に躍る
血は赤青むらさききいろ
も一度いうがパプリカの様
色彩のそなわったカラダを唯
わたくしは君にひらいていくよ
だめだろうというとだめになるぜ




