現地獣
軽く休憩した後に宇宙船が地球に降下する姿勢に入る、この光景はいつか生で見てみたいと思っていたが全体の耐熱フィールドを使用するらしくそのせいで外が見えないようになっており少しガッカリした。
落下中は特に揺れや急な重力を感じることもなくいつの間にか大気圏を突破しておりいつの間にか外が見えるようになっていた。
「ナイアガラだぁ」
最初に見えた景色がこれもまたいつか見たいと思っていた観光名所で思わず声に出してしまった。
「ええ、本当にきれいですよね、だからこそこの地を一刻でも早く取り戻しましょう」
「そうですね」
自分の世界とは別の世界だが美しい地球が月であったような怪物たちから取り戻さねばと決意を改めて決意を固めた。
「北アメリカ大陸の西側に着陸しましたこのまま一度アジア方向に向かってからオーストラリア大陸に向かってそれからヨーロッパ方向にいって一気に南下しますそれから南アメリカ大陸に渡って北上するルートで考えています」
「それってほとんど地球一周してませんか?」
「ほとんどではなく一周します」
「長い旅になりそうですね」
「そうですね、まずはここ近くに巣があるはずなのでお手並み拝見ですよ、月にいるタイプとは全く違うのに進化していますからね」
「進化?」
「はい、相手も生き物ですからね」
「マジっすか」
戦闘のために外に出てみると甘い匂いが鼻孔をくすぐる。
「なんの匂いですかこれ?」
「これはヤバいですね」
転生者になんとなく質問してみると妙に焦りだす。
「この匂いは敵が威嚇する時に発せられる匂いですよ、毒性はないですけどね」
「つまりこの近くに敵がいると……」
サヨの方を向くと既に索敵をしているようで目が明後日の方向を向いている。
「やってしまえ」
索敵が完了しているかわからないが敵を捕らえたら直ぐに発砲してもらうように先に言っておく、すると数秒後に銃声が3発鳴り響き遠くで引き裂くような悲鳴が聞こえた。
「やったっぽい?」
サヨが銃を向けた方向へ進んでいくと化け物が緑色の血を流して倒れていた。
「確かに月にいた物と違いますね」
月にいた化け物は白色をしているが今目の前にいる化け物は周囲の自然と近い体色をしている。
「これじゃあ一瞬で判断できそうにないですね」
「いや、熱感知ができそうだからそれでいこう」
化け物は一見すると変温動物に見えるが恒温動物のようだ。
「そういえばサヨさんはどうやって見つけたのですか?」
「ここだけ跳ね返ってこなかった、多分吸収してる」
「だからレーダーの類が使用できなかったのですね」




