レース前の茶番
レースの当日になり会場にマシンを運び込む、技術が進んだ世界のおかげで目的地までは手ぶらで向かい目的地で荷物を転送してもらっていた。
「よく逃げずにやってきたな」
待機所に向かう途中にジャンの目の前にサイクロプスサングラスをつけて女性を侍らせた男が現れた。
「あぁ、今回は有能な助っ人がいるからね」
「そいつらがか?」
確かに自分に威厳が無いのは認める。
「今回ばかりは負ける気がしないね」
「そうかい、せいぜいあがくんだな」
そういって横を通り過ぎていった。
「知り合い?」
「いや」
「じゃあ何で久々にあったみたいになったの?」
「ノリ?」
「アッハイ」
レース開始のアナウンスがなり選手たちがスタート地点に集合する、見渡す限りの人がおり何人いるのか把握できそうにない。
「これいったい何人いるんですか?」
「さぁ、募集に上限とかないから何人いるか把握できんのよね、最終的にゴールした人の人数で参加者を出すらしいけどね、現にスタートの合図までは募集しているからね」
「因みにいつ頃応募したました」
「君たちにあった瞬間」
「これにて募集を締め切りスタートのカウントダウンを開始します」
遠くで爆発の音が聞こえてきたギリギリ間に合わなかったようだ。
カウントダウンが進み一斉にスタートを始める、と思いきやまだ自分達のマシンは動き出していない、どうやら前でスタートを初めてまだ詰まっているようだ。
「サヨちゃん最初に見せてもらった盾ってだせるかな?」
「なんで?」
「いいから出してみて」
「う、うん」
マシンのスペースの都合もあり真後ろに盾を出すと後ろから金属がぶつかる音が聞こえてきた。
「これはいったい?」
「実は妨害ありなんだ」
「なんでそれをいわないんですか?!」
「いやぁ言ったら拒否されるかと」
「ちゃんと武装の準備していたのに……」
「あ、そっち」
純粋な技量では圧倒的に足りていないので妨害があった方が勝率が上がるので正直ありがたい。
「よし最初は盾で防御しつつ幅がとれるようになってから攻撃していこう」
「はーい」
サヨが元気よく返事をしてマシンに対しての攻撃を防いでいく、それにより自分もジャンもレースに集中できる、時折自分も追撃に参加する。
「こりゃあ楽でいいね」
スタートから現在までのレースで真っ直ぐ走っているのは気持ちいものだろう、だから今まで障害物が多い荒野で練習していたのだ。
自分達が操作するマシンは特に早い物ではないが、妨害アリのルールのおかげで1位はまでそこまで遠くなく無茶をすれば追いつけそうではある。




