一度目を付けられるとどこまでも追ってくるヤツら
日没とほぼ同時に眠りについたため、夜明けとともに目が覚める。
「サヨおはよう」
目を開けるとすぐにサヨの顔があり、とりあえず挨拶してみると満足そうに表情が緩むついでに頭を撫でておくと更に緩み今にも溶けそうになる。
「何か異常はあった?」
「とくにないよー」
周囲に微かに血の匂いが漂っているがサヨが特にないと言っているので問題ないのだろう、口が緩み切って聞き取り辛いが。
広げた荷物をまとめて出発する、日の出なので方角が把握しやすくサヨに方角を固定してもらい出発する。
少し進むとサヨが銃を出現させ、後方へ数発撃つと何かが砕ける音がした。
「何事?!」
「この前のあの連中です」
「え、しつこいな」
反射で言ってしまったがそこまで関わった記憶がないハズだ、途中でなんて物とエンカウントしてしまったと後悔している。
「奴らを殺せぇ!」
こちらを目視した瞬間に物騒な怒鳴り声が聞こえる、これは撃退しなければ永遠に追ってくるタイプだろう。
「やっぱり全滅させておけばよかったか…」
「そんなまだわかっていない時点で物騒なことはしない」
「はーい」
いつのなら素直に聞きそうだが今回は思うことがあるのか不服そうだ、確かに今なら対処しておけばと思っていたがそれは結果論に過ぎない、向こうが何人でくるかわからないがとにかく火の玉をだしてけん制し苛立っているサヨでトドメを任せる。
それから3回ほど撃退したが襲撃が続きそうなので逆戻りし奴らの元に戻ってきた最初に来た時には感じ無かったが今回は壁の方から異様な雰囲気が漂っている。
「来たぞー!!」
血気盛んに叫び声が聞こえるこちらも幾度の襲撃で頭に来ていたので怒りに任せて向かってくる敵を攻撃していく、サヨも同じなのか持っている火力をできる限り放っていた。
「なぜ我々に武力を向けるのですか、我々はただ話し合いがしたいだけなのに……」
向かってくる物がいなくなると、今度は装飾の多い服装した男がゆっくりとこちらに歩いてくる、その男に対しては他の人間は頭を下げて道を開けている。
「なぜって……、そちらが自分達を殺しにきたからに決まっているだろ、元を叩かないと無限湧きしてきますからね」
「人に対してなんて言葉をかけるのか、確かに我々は道具を使用しなければ魔法を行使することができませんが、それだけで我々を虫のように扱うとは……、そんな人に我々の同士がたくさんの犠牲が出てしまった、その責任をどうとっていただけるのですか?」
「……お前らの死で終わらせる」
以前にFPSなどの銃を扱うゲームでリロードが出来なくてゲーム機を破壊した時以来の怒りのこもった声がサヨから聞こえてきた。




