この世界の属性
「火焔竜ってどんな奴なんだ?」
街を出て目的地に向かう途中に討伐対象について質問しておく、名前からしておそらく炎の竜だろうが世界が違うので安易に予想せず聞いておこう、これから討伐すのだからある程度は知っているだろう。
「普段は活火山に生息していてマグマの中を泳いでいる竜種です、たまに縄張り争いに負けて山から降りてく個体がいるんですよ」
「ということはここって活火山が近いのかな?」
「そうですね、なので鍛冶とかも割と盛んですよ、もっとも自分はそれに向いてませんが…」
「そういえばなんで暴行を受けていたか差し支えなければ教えてほしいかな」
「日本人だし偏見は持たないだろうから言うよ、この世界の人間は生まれつき属性を持っているんだ、基本的に1つでたまに2つ属性を持った人がいるんだ、そしてその持ってる属性を生かして仕事をしていてそしてその仕事が気に入らない時はギルドに入って何でも屋みたいなことをしているんです、それから稀に3属性持っている人がいるんですがその人は奴隷生まれであろうが貴族入り確定なんです、大昔に世界を救った英雄は4つの属性を持っていたそうです」
「割とありそうな世界だね」
「はい、それで自分は属性を持っていませんでした、属性を持っていない人間はこの国では奴隷に近い扱いを受けます、仕事はギルドしかありませんし属性を使わない依頼なのでこういった討伐や雑用しかないんです」
「なるほどねぇ」
自分がいた世界ではある程度得意不得意があるものの全部の属性を使う事ができる、このことを知らずにいたらうっかり色々な属性を使ってしまうと問題になりそうだ、この世界にいる限りは攻撃に便利に炎の魔法のみにしよう、サヨは基本的に銃撃メインなので炎魔法っぽい事しか使わないので人と会う機会を減らせば隠しきれるだろう。
「それでその火焔竜を倒せば滞納分を支払ってこの国を脱出できるんだよね」
「はい、それは問題ないですついでに移動時の食料もある程度買えると思います」
「ならさっさと終わらせよう」
活火山近くの荒れ地に到着すると平面なのもありすぐに発見できた。
「一瞬で終わらせる」
といいなぁと思いながら強襲する、銃跡は怪しまれる可能性があるので刃物を取り出して向かう、サヨも接近する自分に何か感じたのか刃物を取り出して自分より早く火焔竜に切りつける。
2人の刃物は難なく火焔竜の表面を切り裂くことができるのでこれなら簡単に解体できそうだ。
後は自分は防御に徹底しサヨに解体をまかせる、転生者は後ろで周囲を警戒していた。
「簡単に解体できてよかった」
「火焔竜って普通なら数人で時間をかけて倒すものなんだけどな…、それに火焔竜の鱗って普通に良い鎧になるんだけどなぁ、それをこんなにも簡単に…」
満足気な表情のサヨをよそに火焔竜の切断された断面を唖然と眺める。
「そのなのと戦わせたのか、とにかくそれを持って帰れば依頼は終わりでいいかな?」
「…あ、はい」




