毎回組織の名前を考えるのが面倒
「そこまでだ!」
周囲に大きく響く少年の声と共に大きな地響きが起こる。
「キサマに何度倒されようとも我々は何度でも蘇るのさ!」
「それなら何度でも倒すまでだ!」
それからしばらく大きな打撃音が聞こえて続いていたのである程度離れたところから見るために移動する。
離れた位置から音の発生源を見てみると、巨大なロボットが2体戦っていた。
片方のロボットは人の形をしておりカラフルで動きが人間臭くコミカルな動きで、もう一方はロボットというよりも怪獣と呼んだほうがしっくりとくるような見た目をしている。
2体の大きさは周囲の建物と比較しておおよそ50メートルほどだろうか、遠くからでも迫力がりこれが画面越しなら長い時間見ていたくなるほどだ。
見とれているとサヨが袖を引っ張る、振り向くと頬を膨らませていたこっちを見ろということだろうか…、とりあえず頭を撫でておくと目を細めて撫でられていた、チョロイ。
「この状態はどうしたらいいんだろうなぁ」
「助太刀もいらないような」
2体のロボットの戦況は人型の方が有利に進んでおり手助けをする必要はないだろうと思って眺めていると人型のロボットが胸のマークから光線を出して怪獣型のロボットを融解させて戦闘は終了した、最初から光線を使えば周囲の被害が少なくて済むのではないかと思った。
「この調子なら僕らはいらないと思うんだけどなぁ…」
「でもこの世界に来たって事は何かしないといけないんだよね?」
2人で顔を見合わせて首を傾げる。
しばらくするとロボットが戦闘していた所に大量の車両が到着し一瞬の内に修復を終えてしまった、まるで早送りをみているで日没と同時に作業が終了しあっという間に撤収していった。
「夜をどうやって過ごそう…」
「あ…」
この世界にもホテルや最悪ネカフェがあることを祈って探してみると一部屋だけとることができた。
なんとなくテレビをつけてみると昼間に起こったロボット同士の戦闘についてのニュースが放送されていた。
それによると建物の修復にどれだけの費用が掛かったなど被害状況が詳細に報じられていた。
自分は建築系に詳しくないのでどれほどの金額がかかるかわからないしこの世界の物価もわからないので画面に表示された金額が高いのか安いのかわからないがとりあえず0が多かった。
「財政難をどうにかするとかそういうのではないよね?」
「そういうのは無いと思うけど…」
テレビの報道でもっと建物を壊さずにならないかというコメントもあり元日本人がいる組織の財政を救うものかと思ったがそういえばこの世界に来る前に宇宙人を倒してほしいと言われていたことを思い出して少し安心した。
「毎回思うけどどうやってこの世界の転生者とコンタクトを取ればいいんだろ…」
「とりあえずピンチをたすければいいんじゃない?」
「うーん今のところそれかなぁ…」
昼間の有利な戦闘をみているとそれができるのはしばらく後な気がする。




