コレクション
「助けにきましたよー」
牢屋の方から動く気配がして薄汚れた服を着た子どもが来た。
「私達は助かるんですか」
見た目が幼いため男女がわからないが幼いにも関わらず妙に落ち着いているので前世が日本人なのだろうか。
「ああ、助けにきた」
「…一人のようだけど?」
子どもは自分しかいない事に疑問も持ち警戒しているようだ、確かに1人だけで来たら本当に助かるか疑わしいよな。
「自分達の本来の目的はこの組織を破壊することだ、裏口から侵入してきたがここにくるまでに会ったココの人間と思われる物は全員殺している、あいつらは日本人の敵だ」
「確かに貴方以外の人間は周囲にいないみたいね…」
「じゃあこれを破壊してとりあえずここを出よう」
鉄格子の鍵の部分を破壊して扉を開ける。
「この中にいるので全員か?」
「奴隷を入れる場所はココしかない」
「そうか、じゃあ脱出するぞ、動けない奴はいるか?」
「それは大丈夫…」
総勢で30人ほどを時間を掛けて裏口から助け出す事に成功した。
外にでるとそれなりに時間が掛かったはずだがいまだに戦闘音が聞こえていた。
「サヨー終わったぞー」
届くかどうか分からないが声を上げてみる。
…返事がないのでとりあえず会社の方に連絡をとる。
「あ、どうもお疲れ様です橘です…」
【あ、橘君お疲れ、連絡をくれたってことは救出か壊滅が出来たのかな?】
「はい全員救出しました3人数は0人ほどです」
【わかりました、壊滅はまだなのかな】
「はい」
【そう、じゃあサヨちゃんはまだ戦闘中かな?】
「はい」
【サヨちゃんのスペックなら大丈夫なはずだから吉報をまっているわ、あとちゃんと元の日本に帰れてない事ともし希望者がいたら勧誘しておいてね】
「わかりました」
「あの僕たち日本に帰れるんだよね?」
「いや、無理だな」
「何でだよ、僕らを返してくれるために来たんだろ?!」
よく見ると救出したうち8割ほどがボロボロになっているが同じ制服をきている、おそらくクラスごと転生してきたのだろう、一番気の強そうな男子が詰め寄ってくる。
「僕がいた日本と君たちがいた日本とか別だろうな、それに僕が連絡をとった日本はまた別の日本だ、残念ながら君たちの日本に帰る方法なんて持ち合わせていない」
「なんだよそれ!」
「それに本来の目的はこの組織の壊滅であって君たちのお世話ではないんだ」
「私たちを帰してよ!」
「それは管轄外なんだよ、僕だって帰れるなら帰りたいよ」
近くの木に八つ当たりしたら他からも出ていた不満の声もなくなった。




