最後の授業1
「さて急だが以前から告知があったと思うが今回でゴーレムの授業だ」
生徒達が残念そうな顔をしており、いい授業ができていたと思っている。
「さて今回は実際にゴーレムに武器を装備してみようか」
よく見ると教室の後ろになにやら大きな物が沢山鎮座している。
「みんなも何か持って来ているようで気合いじゅぶんみたいだね」
いたずらを仕掛けているような笑みを浮かべている生徒もいるが死にはしないだろうと気にしないでおこう。
「じゃあ早速持たせてみようか」
教室の隅に鎮座していたゴーレムを自分の近くまで移動させる。
「じゃあまずは誰が待たせる?」
「はいはい、僕の提案した武器!」
男子生徒が返事を待たずに教室の後ろに走る。
「これだ!」
「ずいぶん物騒だな…」
男子生徒が持ってきた物は無数にトゲがついた棍棒だった。
「これはすごいんだ、面じゃなくて点での複数の打撃で敵に攻撃できるし、大きなゴーレムがこいつを持って暴れてたら恐怖でたちすくむだろうから見た目でも良いと思うんだ」
思ったよりもちゃんと考えて持って来ていたようだ。
男子生徒から武器を受け取りゴーレムに持たせてみる、数回素振りさせてみるが大きなゴーレムでは素早く振る事ができず、迫力がいまいちたりない。
「先生が前に見せてくれたものなら素早くうごけたから普通の大きさのゴーレムでもいけると思ったんだけどなぁ…」
「さすがに通常サイズであんなに素早くは動かせないよ」
「いいえ、これでも十分早い方ですわよ、おそらく現在使用されているゴーレムよりかは倍以上早く動けていますもの」
どうやらこの世界のゴーレムは思っている以上にゆっくりらしい・
「次は私が考案した武器ですわ、といっても飾りにすぎませんが…」
今度は貴族の女子生徒の番のようだ、先ほど男子生徒とは違い走ることなく教室に後ろにある物を取りに行く、しかし足取りは軽く今にも走りだしてしまいそうだ。
「これですわ」
持ってきたのは派手な装飾が多くついた人が持つには大きな細見の剣だ。
「これはまた豪華だね」
「ええ、先ほどまででしたらゴーレムに持たせて優雅に戦闘している所を考えておりましたが、あのような動きでは実戦では使えませんわ、ですのでこの武器の使用目的としましてはそうですわね…式典などので構えさせることくらいでしょうか数さえそろえば圧巻でしょう」
生徒が2人ともゴーレムが人並に動けることが前提で作ってきたってことはもしかして全員その前提なのだろうか。
「すまないな、小さなゴーレムなら動かせるんだけど通常サイズになるとさっきの動きが限界なんだ」
生徒達から残念そうな声がして罪悪感がでて申し訳なく思ってしまう、このまま授業を終わらせてしまえば残念な授業だったと記憶に残ってしまうだろう、自分の考案した武器が通用してくれればいいが…。
「じゃあ次は先生が考えた武器を付けてみるか」




