帰宅
とりあえずこの新しくできた妹の世話をすればいいのだろうか。
「名前は何かな、僕はシロウっていうんだ」
「……ヴィオラ」
何とか聞こえる大きさで呟やく、何とか聞こえたので覚えておこう。
「かわいい名前だね」
とりあえず名前を褒めておく、これで反応を見て今後の行動を考えなければならない。
「ムフン……」
無い胸をはって堂々としている、どうやら割とちょろそうだった。
「とにかくヴィオラをよろしくお願いいたします」
「わかりました」
母親からの仕送りがあるので贅沢などをしなければ十分に暮らしていけるだろう。
「それじゃあ無事?も確認したし帰るわ」
「はい元気で……」
母親には申し訳ないがこの町に長いしたくないので早々に去ろうする、護衛は普通についてくるのだ妹が距離をとってついた来たのは以外だった。
「ついてきたんだ」
「あそこに残っても私は生きていけないから」
町をでてから気が付いたのだが、ヴィオラは服装も含めてかなり白い、唯一目だけが赤いので全体的に色素が薄いのだろう、しかし顔立ちは母親に似ているため他人という感じはない。
「とりあえず今朝までいた宿にもう一度泊まろう」
それから行きの半分ほどの期間で自分の家に帰宅した、往復で期間が長かったのでギルドに支払う報酬がかなりの額になっており、いままでで一番の笑顔の受付嬢を見たようだ。
新しい同居人になった妹のヴィオラの方は見た目以外に特に変わった所はなく、この世界では白いのは珍しくはあるがすぐにこの町の人間はなれて興味をもたなくなり普通に生活できている。
「お兄さんは仕事に就かないの?」
自分のへの呼び方は最初はいろいろあったが結局お兄さんに落ち着いた。
「母さんからの仕送りがあるから特に働く必要はないが?」
十分な仕送りがあるので働く必要はないので毎日ダラダラ過ごしていた所を突っ込まれた、確かに前世も含めてお腹がしっかりと引っ込んだことがないので違和感がなかったがせっかく魔法がある異世界に転生にしたのだから何かしようかとすっかり重くなった体を動かす、これでも日本にいた頃と比較すると不便なので一日寝ながら過ごす事はできない、できなくはないがかなり厳しい、閑話休題。
「でもお母様は息子が仕送りに甘えて無職で不摂生になっていないか心配してたよ?」
「ならば体を動かすしかあるまいて」
ちなみに自分の魔法の適正は人並みなので魔法とかで何か無双とかもできないので適当に何かものづくりでも初めて見ようと思う。




