この世界の日本は……
現在は東アジア大陸を南下している。
「そういえば日本にはいかないんですか?」
「あぁそっかそこも知らないよな、日本に化け物はいないよ」
「そうなんですか」
「あぁ、昔日本で集団避難の時に起こった事なんですが、もう少しで避難が完全に終わるっていう作業の途中に地震と噴火がいきなりおきましてね、気流も乱れて何も飛び出せなくなってね、それからどこからともなくやってきた台風まで現れて人はおろか化け物でも住めない環境になってしまったのさ、だから近づくこともできない」
「そんな怪獣映画みたいな偶然が……」
「現に起こっているんですよ、ここからでも見えると思いますよ、あれです」
外の映像を見せてもらったが巨大な雲の固まりが見える。
「あれが日本ですか?」
「繭みたいでしょ、雲がぶ厚すぎて宇宙からの観測もできないんですよ」
「なんていうか今はいけないステージみたいな感じですね」
「あーなんかわかる」
「でもなんか行けそうな気がする」
映像を眺めていたサヨが呟く、確かに行けそうな気はするが日本に行っても人はいないだろうし、物資も回収できだろう、それに弾の補充もできるのか疑問であるよって。
「いっても何も得られないだろうし止めておこう」
「うーんそうだね」
「サヨさんは行ってみたい感じですか?」
「私はやめておくよ」
「じゃあ素通りで」
「それは困るよ」
「なんでですか?」
「もうすぐ化け物の巣が観測された地点だからね」
「……あ、はい行ってきます」
船からおりて化け物の殲滅に向かう。
こっちに生息している化け物も姿は違うようだが銃弾一発で倒せる。
そういえば疑問も思ってこの世界の銃、レーザー銃を借りて試しに撃ってみると一切効果がなかった、これなら投石した方がダメージが与えられそうだ、いやもしかしたレーザー銃でもダメージを与えられるかもしれない。
幸いにもここは元々都会だったのかまだかろうじて立っているビルがいくつかあるのでレーザー銃で倒壊させればダメージを与えられるし弾の節約にもなるし何より転生者達にも手伝わせることができる。
「実銃以外でも化け物に致命傷を与える事が判明しましたよ、直接は無理ですけど建物の倒壊に巻き込めば行けますよ!」
「それができるのはあなた達だけですよ、そんな好条件で距離を取りながら正確に撃つなんて訓練してない僕らじゃ一朝一夕でできるもんじゃないですよ」
もしかして自分って強いのか……、いやそれはないな、他が強くて自分は弱いように見えるだけの場合もあるかもしれないが自分は単にサヨの銃が使えているだけなので、もし魔法のない世界に転生していたらこの世界の転生者と同じかそれ以下だったと思う。
本当にサヨには感謝しないとな。




