安息の跡地
「ココはなんだろう」
「シェルターだとは思うけど……」
「多分喧嘩になって全滅したんじゃないかな?」
サヨが足元から小さな錆びた物体を広いあげる。
「それは?」
「多分空薬莢」
錆びた物体を眺めながら検討をつける。
「じゃあ未使用の弾薬があるかも」
「どうだろ……」
「どうしたの?」
「ここ結構湿度高いし、この死体の状況からそれなりに時間が経っている感じだからちゃんと保存していないと使い物になっていかも」
「あぁそれはあるかも……」
上がったテンションが下がっていく、いざ見つけてそれが使い物にならないと判明するよりかはマシだろうが落ち込んでしまう事には変わりない。
「それでもちゃんと保存されていると希望をもって探してみるか」
「そうだね」
僅かな望みを持って創作を開始するが、埃などを払うと銃痕が目立つ所が多く骨の近くにあった銃だった物からは錆びた固まりしか出てこなかった。
部屋割りなどは無く、大きな倉庫だったようで空になった棚が仕切りのように並んでいる、物がほとんど朽ちており食べ物だった物が固まって変色しており、匂いをシャットアウトしていなければこの場所から逃げ出していただろう、見ているだけでも悪臭を感じてしまう。
落ちている鉄の棒を使って物体を探っているがビニールで包装されているものの中には一部使えそうなものがあるが出来れば触りたくないがパッケージの文字が読めないので渋々開封して中身を確認する、翻訳が表記されている文字まであればいいのだがそこまで便利ではないようだ。
開封した物はほとんどが食料で賞味期限らしき表記はあるものの今がいつなのか判断できない。
「今って西暦何年ですか?」
「西暦……、今はもう西暦を使ってないんだ、今は恒歴32年だよ」
「30年以上持つ食料ってあるかな?」
「常温保存では存在しないね、ましてや多湿の空間だと特にね」
つまりここにある食料は使い物ならないという事が判明し当てつけに手に持っている食料を地面に思いっきりたたきつける。
「なかったね」
「うん…」
「ないものはしょうがない、次に期待しよう」
しばらく捜索を続けたがが使えそうなものは見つからなかった、人と時間をかければもっと詳細に探す事ができるだろうがそんな余裕もないためここは打ち切って次の場所に向かうことにした。
「あ、まって」
地下から出て船に戻ろうとした時にサヨに呼び止められる。
「どうしたの?」
「念のため」
サヨと自分の周りに緑色の炎が噴き出す、炎なのに熱いというよりどこか暖かい。
「これは?」
「浄化の炎、本職の人には遠く及ばないけど、ここ程度なら十分に効果があるから、悪いものは断ち切っておくね、あそこから何も持ち出してないよね?」
「うーん大丈夫」
一応ポケットの中身なども確認したので大丈夫だろう。
「よし乗り込んだな出発だ」
結局この地点で得られたのは男性と男性が所有してた物資だけだ。




