凍土の防衛戦
「終わったようだけど弾は大丈夫?」
いつの間にか弾薬が補充され、薬莢もいつの間にきえておりのこり弾数が解らなくて段々と心配になってくるが、襲い掛かってくる化け物を目の前にすると引き金を引かざる得ないので撃っていく。
「まだ大丈夫かな、だいたい60%くらい」
「それって地球一周するには確実に足りないよね?」
「うん、そうだね最悪鉄片でもあれば魔力で飛ばして代用できなくもないけど……」
「それは最終手段だな」
向こうも化け物の全滅を確認したようでゆっくりと降下して近くに着陸する。
「いやぁ上から見てましたけど圧巻でしたね、音が聞こえないくらい上空にいたはずなのに化け物の悲鳴が聞こえてきそうでしたよ」
笑顔でそう言うがそれは良い事なのだろうか……。
「それは、そうも……」
「それから進路なんですが、一度奥の方へ言ってからオーストラリアへ向かいましょう」
空中に展開された世界地図に指差しで進路を説明する。
「それは流石に遠回りすぎませんか?」
「化け物を全滅をさせるのですから遠回りではないんですよ、むしろもっと念入りに回りたいくらいです」
握りこぶしに力説されてもなぁ。
「そこまで弾薬が持たないですよ、ただでさえ今の残量が60%しかないんですよ」
「ゆえに我慢しているんだ」
際ですか……。
大陸間を移動する時は周囲が海しか見えない光景を期待していたがそんな事はなくすぐに大陸を移動してしまいちょっと残念な気持ちになった。
しかし外の景色が先ほどまでと一変して銀世界が広がり日本ではまずお目にかかれないような景色で暗かった気持ちを一瞬で変えてくれた。
思えば前世も含めて観光地などをしっかりと回った覚えがなくこうしてじっくり見れるのは初めてかもしれない、たしか世界一周するので世界各地の世界遺産などもじっくり見る機会があるのかもしれない、そう思うとがぜんやる気が手てきた。
「化け物が観測された地点までは時間があるから今の内にゆっくりと休んでいるといいよ」
「はい」
言われなくてもそのつもりである。
「2時の方向に狼煙です!」
暫く進み、廃墟となった市街地に入った時にいきなり船員が慌てて船全体に放送を飛ばす。
「なんだと!」
「どゆこと?」
「化け物は火を使わないんだ、しかもこの気候なら維持していなければ狼煙なんてできない、人が生き残りがいるかもしれないことなんだよ、すぐに向かう必要がある!」
進路を変更し狼煙方向へ向かうと化け物を発見したが、こちらに向かっているのではなく狼煙の方向に向かっていた。
「君たちはココで降りて生き残りを死守しつつ化け物を殲滅してくれ」
「わかりました、サヨいくよ」
「はい」
この距離ならサヨに捕まって移動した方が小回りも効くので早いだろう、サヨは早速機械で出来た翼を広げて化け物を倒しに向かう。




