気が付けば異世界
まさか自分が異世界転生するとは思っていなかった…、いや、異世界転生があるなんて信じて無かった…。
別に神様や女神様に遭遇した訳でもなく、日本にいた記憶があり、その人格が今覚醒した感じだ、きっかけは幼馴染(男)からのイタズラで後頭部に偶然の強打が原因だ、なんでも熱を出して３日ほど寝込んでいたらしい……。
しかし別に入れ替わったとかでもない、ただ価値観が混ざっただけだ、起きたら幼馴染(男)にものすごい謝れらたし、親も涙を流して喜んでいた、一方自分はどうしたかというと。
「うわぁ…」
溜息をついていた、前世の自分がまさかトラックで跳ね飛ばされて死ぬなんてなんてベタなんだろうと思ったり、辺境の村でもなければ貴族に生まれた訳でもない、ましてやエルフや魔族とかの一部では亜人とかではなく特徴のない町に生まれた。
喜ぶべきだろうかこの世界には魔法があった…、あのフィクションでしか見れなかった魔法だ、炎を出したりするなんか便利でメンドクサイやつだ、悲しい事に自分の魔力量は並だった 。
幼馴染も男なら当然自分も男である、たしかに近所には年の近い女の子は住んでいるが生憎話した事はない。
なんていうかとにかく特徴が無かった、前世と今じゃ全然名前が違うし、外はテンプレな西洋風かと思えばどちらかと言えば和風に近いような感じでどこか違和感を感じる。
テンプレといえば学校だが自分はもう行くような年と身分ではないらしい、一応幼いことに四則計算と文字の読み書きを教えられるが、後は貴族か金持ちが行くものらしい、まったく義務教育がうらやましいよ。
あとギルドと冒険者はココの世界にもあって既に登録してあり、ランクは最低のランクＧ……、雑用しかしていないせいだろうな。
あと家が代々続く何かとかは特になかった。
あとはためしに知り合いにいろいろネタを振ってみたが日本にいた記憶があるのは周辺では自分だけらしい、友人や知り合いは何というか…、前世の記憶が変にあるせいで顔をよく知る他人に思えてしまい、どこかよそよそしくなってしまった。
「そうだ旅にでよう」
今世の両親に対してもそんな感情を抱いてしまったため、ネタではなく本当に旅に出ようと思った。
この世界のギルドも各町に支部があり、ギルドカードがあれば身分は保証されているとのこと、ただしランクはＧなので期待はしないようには言われた。
アイテムボックスも存在しているが高かったため買っていない、倒した獲物を担いで運ぶのは結構辛かった、魔力量こそ並だが前世の科学知識(高校並)を総動員してなんとか以前よりかはある程度効率化に成功した、個人的に使えると思ったウォーターカッターが近距離でしか使えず魔力の消費量が多かったので期待ハズレだった。
街の外に出てはぐれゴブリンやイノシシとかを退治してまずはランクを上げていった、それから少しばかりの月日が流れてランクが２つほどあがり、アイテムボックスを購入しいよいよ自分は旅立つ時がきたのだ。
他で連載をしているものをこちらでも連載してみようとおもいます。
